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2025年大阪・関西万博(アプーリア地方):万博におけるプーリア州‐文化、スペースエコノミー、そして投資

 
2025年大阪・関西万博(アプーリア地方):万博におけるプーリア州‐文化、スペースエコノミー、そして投資

 
*イタリアパビリオンでのテーマウイークで示した卓越性

【大阪2025年5月20日ANSA=共同通信JBN】2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンで、プーリア州に特化したテーマウイークが終了しました。このイベントでは、プーリアが州としてイタリアの国家システムを支えるにあたって果たす大きな役割が強調されました。

ホスピタリティーから航空宇宙を含むニューエコノミー・セクターまで、プーリア州は多くの優れた事例を日本で披露しました。

この長いジャーニーの物語は、大きな重要性を持つスペースポートの誕生を目撃することになるグロッターリエの町から始まります。

プーリア州は、地中海諸国と年2回開催するMAM(Mediterranean Aerospace Matching、地中海航空宇宙マッチング)を通じ、長年にわたって航空宇宙セクターとの関係を築いてきました。MAMは、この分野における経済統合を推進しています。そしてこのような関係は、イノベーション、協力、経験の共有に基づく先進的な航空モビリティのための統合システム構築に向けた挑戦により、大阪で強化されました。

また、大阪ではピーノ・パスカーリ(Pino Pascali)の作品「9 metri quadrati di Pozzanghere(9平方メートルの水たまり)」も展示され、プーリア州の卓越性はその文化を通しても示されました。パスカーリはポリニャーノ・アマーレ出身のアーティストで、日本でもよく知られています。一般の人々は、現地プーリア州のNational Museum of Modern Art(国立近代美術館)でパスカーリの名作を鑑賞することができます。

また、プーリア州の文化は、ラ・ノッテ・デラ・タランタのオーケストラ演奏によっても披露され、イタリアパビリオンに集まった数千人の来場者は民族音楽のリズムに乗って楽しみました。

また、プーリア州と日本とのつながりは、同州の古来からの伝統の1つである「ルミナリエ(光の装飾)」によって象徴されています。その代表例としては、Museum of Luminarie(ルミナリエ博物館)を持ち、日本の神戸市と姉妹都市関係にあるスコラーノ市があります。

InnovitとEsabicの取り組みにより、イノベーションもイベントの主役となりました。また、経済セクターにおけるイノベーションは「Invest in Puglia, the Region driving Smart Business Investments(スマートビジネス投資を推進する地域、プーリア州への投資)」という講演の議題として取り上げられ、株式会社NTTデータによるプーリア州への投資やMERMEC Japan(メルメック・ジャパン)の事例などが紹介されました。

最近、NTTデータはプーリア州に2000万ユーロを投資しました。また、MERMECはビート・ペルトーザ(Vito Pertosa)氏がプーリア州で設立した産業グループAngel Holdingの傘下にあります。MERMECは世界73カ国で鉄道、航空宇宙、デジタル・メカトロニクスなどさまざまなハイテクセクターで事業を積極的に展開し、60年以上の長い歴史を誇るグローバル企業です。同社は3000人を超える従業員を擁し、その70%は優秀なエンジニアで、21カ国に分散配置されています。東京には2017年に支店を開設し、大阪では2024年、研究開発ラボを備えた新本社を開設しました。

2025年大阪・関西万博によってプーリア州の知名度が向上したことは、同州の輸出をさらに促進するチャンスでもあります。2022年から2024年にかけて、プーリア州から日本への輸出額は2億2100万-2億6900万ユーロ、日本からの輸入額は780万-1300万ユーロでした。この数字は、プーリア州の多くの生産チェーン、特に自動車産業と農産品セクターが日本市場で競争力を持つことを裏付けています。航空宇宙セクターでも大きな成長が記録され、同期間の輸出は52%増加しました。代表的な農産品も上向きで、2024年の輸出額は6200万ユーロ規模でした。この結果は、1500社以上の外資系多国籍企業を擁するプーリア州が魅力的であることを証明しています。

2025年大阪・関西万博のイタリア・コミッショナージェネラルであるマリオ・バッターニ(Mario Vattani)大使は「プーリア州は、2025年大阪・関西万博イタリアパビリオンの素晴らしい主役でした。私たちは、(ミケーレ)エミリアーノ((Michele)Emiliano)知事、(アレッサンドロ)デッリ・ノーチ((Alessandro)Delli Noci)審議官、そしてそのチーム全員に感謝しています。というのも、プーリア州は万博で、私たちの文化、地域、極めて高品質な製品、そして多くの技術といったイタリアのストーリーと一致した方法で、自らをアピールすることを選択してくれたからです」と述べました。

プーリア州のアレッサンドロ・デッリ・ノーチ経済開発審議官は「大阪・関西万博のイタリアパビリオンで開催された、プーリア州に特化したテーマウイークは重要な結果を残して終了しました。これは、プーリア州ならびにその素晴らしさを世界にアピールする絶好の機会でした」と述べ、「『未来のコミュニティとモビリティ(Future of Community and of Mobility)』」をテーマとしたこの1週間は、未来のモビリティがもたらす影響について国際社会の認識を高め、地域の技術革新を促進し、プーリア州の航空宇宙セクターや私たちの経済の他の戦略的セクターへの投資機会を説明することが目的でした。プーリア州はその歴史と伝統にしっかりと根差して明確なアイデンティティーを持ちながら、未来、航空宇宙、イノベーションを見据えています」と結びました。

 

「プーリア州のために欧州連合が共同出資し、PR Puglia FESR – FSE+ 2021-2027の資金による編集イニシアチブ」

ソース:Apulia Region

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