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連続テレビ小説「ばけばけ」主演の髙石あかり「言葉が通じないからこそ生まれる夫婦の可愛らしさを大切に」トミー・バストウ「あかりさんに助けられています」夫婦役の2人が込めた思い【インタビュー】

-第1回でトキとヘブンが怪談を語り合う場面では、そんな2人の深い愛情が感じられ、物語への期待が高まりました。とても印象的なシーンですが、撮影に臨んだときのお気持ちはいかがでしたか。

髙石 実は、オーディションの最終審査で、あのシーンに似たシーンを演じていたんです。それを本当に演じられると考えたら、いろんな感情があふれてきました。しかも、かなり早い段階で撮影したので、トミーさんとはまだ言葉が通じ合っていなかった分、いつも以上にお互いを思いやりながら、お芝居できた気がして。それがとても印象的でした。

トミー あかりさんと初めてお芝居するシーンだったので、とても緊張しました。でも、あかりさんと冗談を言いながら励まし合ったおかげで、リラックスして演じることができました。

-現場でお二人はどのように過ごしていますか。休憩時間のエピソードなどがあれば教えてください。

髙石 トミーさんはジャーキーが大好きなので、最近、私がお土産で買ってきたジャーキーを、他のキャストの皆さんと一緒に食べ比べしましたよね。

トミー ジンギスカンのジャーキーが特においしかったです。あかりさんのお母さんも、ジャーキーをくれました。

髙石 トミーさんは、リンゴを丸かじりされるんです。それが、すごく爽快で(笑)。でも、トミーさんは自分が食べるとき、いつも私に「どうぞ」と分けてくれるんです。

トミー シェアして一緒に食べた方がおいしいですから(笑)。

-小泉セツさんとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)さんは、異文化交流の先駆者でした。その点で、この作品を通して視聴者に伝えたい思いはありますか。

髙石 トキとヘブンの間には、異なる国の人間同士が交流する際に直面する文化や言葉の違いによる困難がいくつもあります。でも、それを遥かに上回る驚きや通じ合った時の喜び、知らない文化を知る面白さなど、楽しいことがたくさんあるんです。それを見ていると、外国の方との交流には、難しさだけではなく、きっと楽しさもあるはずだと思えてきて。私が感じたそういうものが、視聴者の皆さんにも伝わったらうれしいです。

トミー 異なる文化を理解することが、人生をより豊かにすると考え、これまで大事にしてきました。私自身、日本の文化や日本語に興味を持ち、勉強することで、人間的に成長させてもらったと思っています。それは、今の世界情勢を考えると、とても大切なことではないでしょうか。この作品を通して、そういった他者に心を開くことや、慈悲の心の大切さをできるだけ多くの方に感じていただけることを願っています。

髙石 撮影では、トキとヘブンはこれから夫婦になっていくところで、どんなことが待ち受けているのか、私たちも楽しみにしています。ぜひ応援よろしくお願いします。

トミー・バストウ(C)NHK

(取材・文/井上健一)

 

  • レフカダ・ヘブン役のトミー・バストウ(左)、主人公・松野トキを演じる髙石あかり(C)NHK

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