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ラミ・マレック、レイチェル・ブロズナハン「主人公はいわゆるスパイスリラーには出てこないようなキャラクター」『アマチュア』【インタビュー】

-『ナイト ミュージアム』(06)のアクメンラー王、『ボヘミアン・ラプソディ」(18)のフレディ・マーキュリー。そして今回のチャーリーは全く別種の役柄ですが、演じ分けのコツのようなものはありますか。

ラミ 『ナイト ミュージアム』はロビン・ウィリアムズと一緒に仕事ができたし、キャストも素晴らしかった最高のデビュー作です。ロビン・ウィリアムズからは生涯大事にするようなものをたくさんもらいました。セットでは限られた時間しか一緒に過ごせないけれど、その中で本当にたくさんのアドバイスや学びを与えてくれるメンター(指導者)のような存在と出会うことがあります。フレディ・マーキュリーを演じた時は、自分にとってはフレディ自身がメンターになりました。今回はローレンス・フィッシュバーンのキャラクターがある種メンター的なところがあると思います。そういう人たちに助けられながら演じているところがあります。

 そしてレイチェルもそうです。本当に彼女からは毎日毎日学ぶべきところがたくさんあっていつも話をしていました。勉強すること、プロデュースをすることだけではなくて、演出や監督についても話をしました。出演者である彼女が、カメラの裏側で起きているたくさんのことに目を配りながらも落ち着いていて、優美さを保っている。僕もそういうものを身につけたいと思いました。この業界では、本当はもっといろんな役ができるのに、こういう役しかできないという一つの型にはめられてしまうことが多いのですが、レイチェルはこの映画でカリスマ性やチャーミングさに加えて、コメディエンヌとしての才能も発揮しています。この映画で彼女がコメディーもできることを示したことで、何かが見えてくる気がします。それがこの映画のテーマの一つかもしれません。

レイチェル 私も、何かをやるときには、同じことは繰り返さない、同じアプローチをしないようにと思ってやっていますが、ラミがまさにそうで、それを勇敢に情熱的にやっているところが本当にすごいと思います。彼は、本当にいろいろな役をやっていますが、それぞれを100パーセント違うものとして体現しているところが素晴らしいです。役者としては、本来はそれがベースラインになければならないのですが、それができない人がほとんどの中で、そういうことをしっかりやっていることにものすごくインスピレーションを受けます。今回は、さらにプロデュースもやっているわけですから驚きです。

(取材・文・写真/田中雄二)

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