第９１回天皇杯全日本サッカー選手権大会は、１１月１６日（水）に３回戦が行われる。２回戦から登場したＪクラブはやはり強く、勝ち残っている３２チーム中、３０チームを占めている。残るは松本山雅ＦＣ（ＪＦＬ）と福岡大学（福岡県代表）。くしくも２年前の第８９回大会２回戦で、ジャイアントキリング（大物食い）を演じたチームだ。
今大会の２回戦でＪ２の横浜ＦＣを破った松本が対戦するのは、Ｊ１で調子を上げつつあるアルビレックス新潟。外国籍選手を中心とした新潟の多彩な攻撃をしのぎ、浦和レッズを倒した２年前の再現はなるか。福岡大学は２回戦でＪ１の大宮アルディージャをPK戦の末に振り切り、Ｊ２の湘南ベルマーレに挑戦。やはり水戸ホーリーホック（Ｊ２）を破った第８９回大会に続き、堅守速攻で格上のチームから勝利を狙う。
Ｊ２勢もＪ１勢に闘志を燃やす。ＦＣ東京はＪ１のヴィッセル神戸と対戦。Ｊ２首位の好調さを発揮できるか。京都サンガF.C.（Ｊ２）は持ち前のパスワークで、モンテディオ山形（Ｊ１）の堅守に挑む。大分トリニータ（Ｊ２）もカウンターアタックに威力を秘めており、川崎フロンターレ（Ｊ１）も油断はできない。名古屋グランパス、柏レイソル、ガンバ大阪は、リーグ戦との国内２冠に向けて前進できるか。
（サッカージャーナリスト　石川　聡）