CCH Tagetik調査:日本の経営管理リーダーが考えるAI導入成功の鍵は「経営層の支援」と「実績ある活用事例」
日本の経営管理リーダー、AI導入で「より速く正確な予測」に最も期待
専門的な情報とソフトウェア並びにサービスの世界的リーダーであるウォルターズ・クルワーは本日、経営管理・パフォーマンス管理におけるAI活用に関する日本の経営管理エグゼクティブの意識調査結果を発表しました。調査から、日本企業はAIに対して慎重ながらも戦略的に取り組んでおり、「経営層の支援」「実績ある活用事例」「組織文化との適合」を成功の鍵と捉えていることが明らかになりました。
CCH Tagetik Japan inTouch25カンファレンスで実施された本調査の主な結果は以下の通りです:
AI導入には経営層の支援が不可欠:回答者の45%が、経営管理部門でのAI導入を成功させる最も重要な要因として「経営層の支援」を挙げました。これは、ローカライズされたソリューション(18%)や従業員エンゲージメント(18%)を大きく上回る結果となりました。
エージェント型AIへの信頼を高めるには:より広範なAI活用への信頼を高める要因として、「実績あるエージェント型AIの活用事例・成功事例」(56%)が最多となり、次いで「明確なガバナンスと責任体制」(44%)、「社内のAIリテラシー向上」(36%)、「既存のCPMツールとの連携」(26%)が続きました。
経営管理部門がAIに期待する効果:AI導入で最も期待される具体的な効果は、「より速く正確な予測」(63%)、「戦略的な意思決定に充てる時間の増加」(47%)、「業務コストの削減」(43%)でした。また、「市場変化への迅速な対応」(37%)も高く評価されました。
AIに対する温度感は様々:経営管理部門内でのAI導入に対する意識は多様であることが分かりました。33%が「経営管理のリーダーの方が組織全体よりAIに積極的」と回答した一方、13%は「リーダーと現場で認識が一致している」、14%は「現場の方がAIに積極的」と回答しました。こうした温度差は、組織内での準備状況にばらつきがあることを示しており、経営層から現場まで認識を揃え、組織全体で取り組むことの重要性を示しています。
組織文化も導入に影響:日本の経営管理に携わるチームでのAI導入に影響する文化的要因として、「イノベーションや新しい試みへの前向きな姿勢」(36%)が最も多く、次いで「新技術のリスクに対する慎重さ」(33%)、「合意形成や段階的な意思決定の重視」(31%)が挙げられました。
これらの調査結果を踏まえ、ウォルターズ・クルワーは、AI導入を加速したい日本の経営管理部門に対し、以下の戦略的な優先事項を推奨しています:
経営層の支援を確保する:経営管理のリーダーがAI施策を積極的に推進し、戦略目標に沿った技術投資を行い、AI活用の価値を組織全体に伝えていくことが重要です。
実績ある活用事例で温度差を埋める:経営層と現場の温度差を埋めるには、予測・計画・業務効率化での成功事例を示すことで、組織全体の理解を深めることができます。具体的な成果を示すことで現場の信頼と関心が高まり、組織全体での導入につながります。
ガバナンスとリテラシーを強化する:明確な責任体制を整備するとともに、チームのスキルアップを支援することで、前向きで責任あるAI活用の文化を育てられます。
自社の組織文化を踏まえる:AI戦略を進める際は、人による確認、合意形成、リスク管理といった組織の価値観に合わせて設計することが重要です。
統合型プラットフォームを活用する:CCH® Tagetik Intelligent Platformのように、既存の業務フローにAIを自然に組み込んだツールを使うことで、導入をスムーズに進められます。
ウォルターズ・クルワー CCH Tagetik 日本 マネージングディレクター 箕輪 久美子は次のように述べています。
「日本の経営管理リーダーの皆様は、戦略性と文化的な配慮を持ってAIに向き合っておられます。経営層の支援と実績ある活用事例を重視することで、持続的な変革への基盤づくりを進められています。ウォルターズ・クルワーは、確かなソリューションと専門ノウハウで、この変革を後押ししてまいります」
本調査は、2025年10月25日に東京で開催されたJapan CCH Tagetik inTouch25にて180名近くの経営管理リーダーを対象に実施されました。この秋、世界十数カ所で開催されるCCH Tagetik inTouch25地域イベントでは、経営管理のプロフェッショナルが集い、ウォルターズ・クルワーの業界で高く評価されているAI搭載CCH® Tagetik Intelligent Platformが経営管理部門の効率性、正確性、戦略性をどのように変革できるかを学び、共有しています。
ウォルターズ・クルワーについて
ウォルターズ・クルワー(EURONEXT: WKL)は、医療、税務・会計、ガバナンス、リスク管理とコンプライアンス、法務・規制、経営管理・ESGの各分野における専門情報、ソフトウェアソリューションとサービスのグローバルリーダーです。深い専門知識とテクノロジー・サービスを組み合わせた専門的ソリューションを提供することで、お客様が日々重要な意思決定を行えるように支援しています。
ウォルターズ・クルワーは、2024年に59億ユーロの年間売上高を計上しました。同グループは180カ国以上の顧客にサービスを提供し、40カ国以上で事業を展開、全世界で約2万1600人を雇用しています。本社はオランダのアルフェン・アン・デン・レインにあります。
詳細はWebサイトやSNSから入手ください。
CCH Tagetik詳細:https://www.wolterskluwer.com/ja-jp/solutions/cch-tagetik










