変化を続ける女性の体への理解と健康課題への支援を パラマウントベッドが働く女性をサポートする活動「サイレントシフト」を始動
ライフステージにより大きな変化を遂げていく女性の体。更年期世代の女性が健康課題を抱えながらも声を上げられず、静かにキャリアを離れていくという現状もあるようだ。
パラマウントベッド(東京)は、働く更年期世代女性のキャリアとヘルスケアの両立を支援する新たな活動「サイレントシフト(Silent SHIFT)」を、株式会社「陽と人」(ひとびと、福島県国見町)と共同でスタートした。睡眠データをもとに女性の健康をサポートする同社の取り組み「sleep×femtech」プロジェクトの一環。経済産業省が後援。
同社は今年5月から6月にかけて、働く更年期世代女性2000人を対象に、「キャリアとヘルスケアに関する価値観調査」を実施した。調査結果からは、「約半数の回答者が不眠症状を抱えている」「昇進意欲には不眠・更年期症状が影響しているといえないものの、昇進辞退には不眠・更年期症状が関連している可能性がある」「働き方の選択には不眠が、パフォーマンスには更年期症状が影響している」などの傾向が浮かび上がった。また、「10年前、あなたは今の自分がどのように働いていると想像していましたか」という設問に対して、喜怒哀楽の感情のうち、「悲しみ」を感じている人の割合は、他の感情に比べて1.41倍と高い傾向が見られたという。これらを受けて同社は、女性が健康課題を背景にキャリア選択や継続を見直している現状があると分析。企業による支援の必要性の強さを指摘している。
新たな取り組みである「サイレントシフト」では、企業が更年期女性の健康課題に気づき、支援の在り方を見直していく活動。こうした人的資本への取り組みを通じて、企業価値の向上につなげることを目指す。女性の「静かな諦め」や「人的資本の沈黙」といった見えにくい“サイレント”な課題に対し、企業の意識変革を促す新たな取り組みを「サイレントシフト」と名付けた。
その第一歩として、パラマウントベッドと「陽と人」が協力企業として参画する「Silent SHIFT 実行委員会」主催の第1回カンファレンスが、経済産業省の後援で11月17日(月)に開催される。場所は、日本橋高島屋三井ビルディング9階の日本橋ホール、時間は14時~19時。
当日は、「キャリアとヘルスケアに関する価値観調査」の最新データを公表。そこから見えてきた、キャリア継続に対する意識や働き方の見直しといった変化を共有するとともに、企業が抱える人的資本の課題について議論を深めていく予定。
登壇者は、伊藤忠商事・執行役員の角野然生氏、エール株式会社・取締役の篠田真貴子氏ら。定員200人。参加費無料、事前登録制。詳細はホームページに掲載している。 参加のチケットは、コミュニティーサイトPeatixから。
















