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桃鉄に“あい~ん記念館”登場 東村山駅の志村けんさん像に桃太郎が報告

 

志村けんさんの銅像に「あい~ん記念館」の桃鉄登場を報告した桃太郎

 コナミの人気ゲーム桃鉄の最新作「桃太郎電鉄2」(11月13日発売)に東京都東村山市の東村山駅が初登録され、ゲームの得点源となる“物件”に同市出身のコメディアン志村けんさん(1950~2020年)にちなんだ「あい~ん記念館」が登場する。このゲームのメインキャラクター桃太郎が10月18日、東村山駅開業130周年記念式典などでにぎわう同市を訪れ、駅前でアイーンポーズを決める志村さんの銅像にあい~ん記念館の登場を報告した。

 桃鉄は、プレーヤーが全国の主要駅をモデルにしたゲーム上の駅を巡りながら現地の実情を反映して考案された駅周辺物件を購入、その総資産額を競うデジタルすごろくゲーム。シリーズ最新作の「桃太郎電鉄2」は、登録駅、登場物件(お店など)ともにシリーズ最多の1000駅、6000件以上に上る。東村山駅は、桃鉄シリーズに初めて登場する“新顔駅”の一つで、同駅地域で購入できる物件は、志村さんにちなんだ「あい~ん記念館」のほか、地元名物グルメや特産品、地場産業を踏まえた、黒焼きそばのお店や調味料工場、サツマイモ畑とした。

桃太郎電鉄2のゲーム画面(コナミデジタルエンタテインメント提供)

 これらの物件は、桃鉄シリーズ原作者で桃太郎電鉄2の総監督でもある、さくまあきらさんが現地調査で得た東村山市名物のグルメ、特産物情報などを参考に考案した。ゲーム上の“目玉物件”となる「あい~ん記念館」考案の“源泉”となった東村山市名誉市民でもある志村さんに関しては、130周年記念式典でさくまさんのコメントが発表された。

 コメントは「多くの有名なお笑い芸人の方と仕事をしてきましたが、残念ながら志村さんとは一緒にお仕事ができなかった。一度一緒にお仕事をしてみたかった」と、志村さんに対する敬愛の情あふれる内容だった。

 桃鉄ゲームキャラクターの桃太郎は、東村山市の渡部尚市長や西武鉄道の小川周一郎社長、東村山市議会の朝木直子議長、地元東京第20区選出の木原誠二衆院議員らが出席した130周年記念式典のほか親子連れなど大勢の東山市民らでにぎわう駅前の同記念イベント会場にも姿を見せ、桃鉄最新作に東村山駅やあい~ん記念館が登場することをアピールした。

桃太郎(右)から「桃鉄物件公認シール」を贈られた、黒焼きそばを提供している中華料理店「彩雅」のスタッフ(中央)=東京都東村山市の東村山駅開業130周年記念イベント会場、2025年10月18日

 イベント会場で黒焼きそばを提供する地元中華料理店「彩雅」のキッチンカーを訪れた際は「桃鉄物件公認シール」をスタッフに手渡し、両手で胸の前に掲げた黒焼きそばを来場者に宣伝するお手伝いもした。

 桃太郎と一緒に記念式典や記念イベントに登場した東村山市の渡部尚市長は取材に対して「西武新宿線沿線の多摩地区内の駅で桃鉄に登場するのは東村山駅が初めだ。とてもうれしいし、光栄だ。ゲームを通じて東村山へ興味を持つ人が増えてほしい。ゲーム上での東村山への関心の盛り上がりを、今後のリアルなまちづくりに生かしていけるかもしれない。これまで桃鉄を経験したことはないが、一度やってみたい」と話し、今後の“桃鉄効果”に期待した。

 またコナミデジタルエンタテインメント(東京都中央区)が教育現場での学習教材として学校など教育機関に無償提供している「桃鉄教育版」の活用については「教育委員会と相談して検討したい」と述べた。

東村山の渡部尚市長(左)や同市公式キャラクター「ひがっしー」(木の妖精、中央)とイベントで“共演”する桃太郎

 コナミデジタルエンタテインメントによると、桃太郎電鉄2で桃鉄に初登場した駅の地元などに桃太郎が出向き、現地のイベント会場で桃鉄への登場を地元の皆さんに報告する“全国行脚”のPR活動を10月から始めたという。これまでに岐阜県関ケ原町(関ケ原駅、関ヶ原合戦祭り2025)や山形県米沢市(米沢駅、おしょうしな駅まつり)を訪れ、およそ計10カ所の行脚を予定しているという。

 同社の担当者は「地元の皆さまに地元の駅が桃鉄に登場することをお伝えして、このゲームに対する共感、関心を持っていただけたらと願って現地でのPR活動を始めました。地元の名所やお店、特産品などが取り上げられていることを知れば、桃鉄に対する親しみを覚え、より楽しめると思います」と話している。 

  • 志村けんさんの銅像に「あい~ん記念館」の桃鉄登場を報告した桃太郎

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