KK KYODO NEWS SITE

ニュースサイト
コーポレートサイト
search icon
search icon

歩くとむくむのは歩き方のせい──足が軽くなる3ステップの新習慣

夕方になると靴がきつくなる。足首のくびれが消える。
「歩くとむくむ気がして、控えています」──そんな声をよく聞きます。
でも実は、歩くことをやめるほど、足は“戻る力”を失っていきます。
むくみは「歩いたせい」ではなく、「歩き方が休んでいる」だけ。
足は本来、動くことで流れを整える仕組みを持っています。
少し順序を変えるだけで、歩くたびに“軽くなる足”を取り戻せます。

■歩くことが、体内の”循環スイッチ”になる

ふくらはぎは、血液を心臓に押し戻すポンプのような役割を担っています。
この筋肉が動くと、足に溜まった血液や水分が上に戻りやすくなります。
つまり、歩くことそのものが体内の“循環スイッチ”なのです。
歩行の質を上げるには、たった一つ。
歩く瞬間に「かかと→足裏→足指」の順番で体重を転がすこと。
かかとで着地し、足裏を通して、足指で押し出す。
この流れでふくらはぎが自然に収縮し、下半身の循環が起こります。
速さも距離もいりません。順序が整えば、歩くほど“流れる足”になります。

■むくみの本質は「水が戻れない」こと

むくみの本質は「水が戻れない」こと。
長時間同じ姿勢でいると、重力によって下半身に水分が下がり続けます。
その結果、足・足首・ふくらはぎがパンパンに張ってくるのです。
ポイントは、“歩く量”ではなく“動く回数”。
1時間ごとに1分でいい。
椅子から立って、足首をゆっくり上下に10回。
つま先立ちでかかとを10回上げ下げ。
それだけでも、足の中のポンプが静かに動き始めます。
研究でも、座位をこまめに中断するだけで足のむくみが抑えられると報告されています。
大切なのは「こまめ」「軽く」「続ける」です。

■着圧ソックスは”朝いちばん”が鉄則

足を外から支えるなら、着圧ソックスも効果的です。
朝いちばん、むくみが引いているうちに履くのが鉄則。
日中のサポート役として使い、夜は外す。
サイズは靴ではなく、足首とふくらはぎの太さで選びます。
しわを作らず、一度で引き上げて。
締めつけすぎない「心地よい圧」が目安です。
ふくらはぎを軽く支えることで、内側の循環を後押しし、歩いたときの“戻る力”をサポートしてくれます。
朝の3分をかけるだけで、夕方の足がまったく違ってきます。

■「動かしながら整える」が最も現実的な対策

「私は歩くと悪化するタイプ」と思っている人もいるでしょう。
でも、止めるより、整えてから動くほうが安全で確実です。
強く揉むより、やさしく動かす。
急にたくさん歩くより、短く何度も。
つま先を上下に動かす、かかとをゆっくり上げる。
これだけで十分です。
運動を続けることで、足の重だるさや張りがやわらぐことは複数の研究でも示されています。
医学的にも、「動かしながら整える」が最も現実的なむくみ対策です。
もし、片脚だけ急に腫れたり、熱っぽさや痛みを伴う場合は無理をせず医療機関へ。
安全確認をしたうえで、できる範囲で続けましょう。
毎朝、ソックスを履く。
日中は、足首を動かし、短く立ち、短く歩く。
歩く瞬間だけ「かかと→足裏→足指」。
この“小さな3ステップ”を積み重ねるだけで、むくみの蓄積は確実に減っていきます。
1回あたり数十秒。忙しい日でも続けられる習慣です。
歩くことを我慢するより、歩き方を磨く。
それが50代の足を軽くし、全身のバランスを整える最短ルートです。
夕方の「もう歩きたくない」が、やがて「歩くとラクになる」に変わっていく。
歩くことは、体の声を取り戻すシンプルなリセットです。
焦らず、比べず、今日の足で。
足は、あなたの“前向き”を支える最強のパートナーです。

参考文献
Williams KJ, et al. Phlebology.(ふくらはぎ筋ポンプの意義と循環機能)
Padberg FT Jr, et al. J Vasc Surg.(運動による筋ポンプ改善効果)
De Maeseneer MG et al. ESVS 2022 Guidelines on Chronic Venous Disease(生活管理としての運動・圧迫の推奨)
Francisco R et al. Int J Environ Res Public Health.(座位の中断で下肢の腫れを抑制)
Abu-Own A et al. J Vasc Surg.(足の軽度挙上が皮膚微小循環を改善)
University of Michigan Health. Gradient Compression Stockings.(着圧ソックスの正しい使い方)

<筆者略歴>

上野 由理:美脚専門家 美容業界歴約30年。
美脚の常識を覆し、独自の視点で新たな価値を生み出す革新者。

20代で業界3位のエステサロンにて美顔・脱毛・痩身を担当。
全国100店舗中売上1位を維持し、恵比寿本店を含む4店舗の責任者を歴任。
毎月1,000万円を売り上げる実績を持つ。
ミス・ユニバースのファイナリストも担当。
特に痩身コースで下半身やせの需要を実感し、美脚専門の道へ進む。
近年ではミスユニバース日本大会審査員・ビューティキャンプ講師を手掛ける。

2005年 3本指歩行を発明。
歩行の在り方そのものを根本から見直し、足指の使い方による身体への影響を体系化。
従来の歩行理論を覆し、インナーマッスルを活性化させる画期的なメソッドを構築。
この理論は特許を取得し、美脚だけでなく姿勢改善やスポーツパフォーマンス向上にも応用される。

【経歴】

2007年 足専門サロン「サロン・ド・コンソラーレ」設立。
既存のエステ概念にとらわれず、足の構造や歩行を軸に美脚を追求。

2009年 「美脚マエストラ」としてセミナー・講演活動を開始。
従来の美容法に疑問を投げかけ、科学的な視点から歩行と美の関係を発信。

2010年代 フットケアの重要性を広めるため、専門誌への寄稿や企業向けの研修を実施。
美脚だけでなく健康やパフォーマンス向上を目的としたトレーニング法を開発。

2020年11月 ノーブル合同会社設立。
メンズ美容の可能性に着目し、業界の常識を覆す独自メニューを展開。

2021年 「メンズ脱毛 美脚専門サロン ノーブル」を立川駅前に開業。
立川エリアでメンズ脱毛のパイオニアとして確固たる地位を築く。

現在、メディア出演や専門誌の執筆、企業研修、トークイベントなど多方面で活動。
美脚と健康を両立する新たなアプローチを発信し続けている。

また、整形外科医と柔道整復師が考案した
「20分で全身の筋肉の緊張をほぐすマッサージ」を唯一継承。
短時間で効果を実感できる施術として、BtoB向けにも展開し、
企業研修や施術指導を行っている。

【資格・認定】

シューフィッタープライマリーライセンス

日本靴医学会準会員
巻き爪矯正B/Sスパンゲ取扱認定者
AFA認定プロフェッショナルフットセラピストライセンス取得
AFA主催フットアロマ認定取得
調理師・栄養士
AFA認定フットアドバイザー1級ライセンス取得
AFA公認ウォーキングアナリスト認定
AFA青山フットケアアカデミー認定
ブロウマスター修了生
正規ララピール取扱店
20分2,800円マッサージ提供

上野 由理:美脚専門家

(上野 由理:美脚専門家)

<関連記事>

湿布の正しい使い方を知っていますか?痛みだけで貼り続けると症状悪化の危険性も

「親指歩き」が膝を壊す!3本指で守る関節の健康法

ふくらはぎの深部筋肉が決める!疲労回復と全身若返りのメカニズム

編集部からのお知らせ

新着情報

あわせて読みたい

「誰もが輝いて働く社会へ」の特集記事を読む