シュナイダーエレクトリック、琉球大学病院のサーバールームにトータルITインフラソリューションを導入
2025/7/30
シュナイダーエレクトリック
シュナイダーエレクトリック、琉球大学病院のサーバールームにトータルITインフラソリューションを導入
・新病院サーバー室の広さを最大限活かした設計により、ラック数を削減
・HACSによる空調効率の最適化で、省電力化と省スペース化を実現
・小型UPSを集約し容量の最適化による省電力化と管理工数削減を達成
エネルギーマネジメントおよびオートメーションにおけるデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは、琉球大学病院(沖縄県宜野湾市)に、サーバールーム向けのトータルソリューションとして集約型UPSや高効率空調などを導入しました。
琉球大学病院は、沖縄県宜野湾市に設置された県内唯一の大学病院です。特定機能病院の承認に加え、都道府県がん診療連携拠点病院、エイズ治療中核拠点病院、沖縄県肝疾患診療連携拠点病院、地域災害拠点病院など、複数の指定を受けており、沖縄県の高度な医療を支える中核的機関となっています。2024年6月に完成した新病院は、西普天間住宅地区跡地に建設され、県内最大規模となる620床を有した施設として、さらなる救急医療体制の強化を目指して2025年初頭に開院しました。
琉球大学病院では、新病院の建設にあたり、病院の情報インフラを支えるサーバールームにも大幅な見直しが求められていました。旧病院では、2016年から診療情報管理センターによって情報システムが一元管理されていましたが、サーバー設備が複数の部屋に分散して設置されていたため、管理が煩雑でした。また、通常の部屋を改造してつくった旧サーバールームでは、部屋全体を冷却する汎用的な冷却方式を採用していたため冷却効率が悪く、必要以上の電力を消費していました。加えて、各システムには合計で約100台もの個別のUPSが設けられていましたが、実際は電力容量の使用率が10%未満でUPSの容量が過剰になっていることが判明しました。
こうした背景を踏まえ、シュナイダーでは、課題となっていた空間・冷却・電源容量・管理効率を統合的に最適化するソリューションを提案しました。新病院の新たなスペースを最大限に活用し、目標とするラック数を実現するととともに、ラック列をひとまとめにして冷却効率を最適化できるHACSを導入しました。ラック型空調機「InRow」と、運用効率を高めるラック「NetShelter」を組み合わせ、ラック列の排熱を閉じ込めるというHACSの局所冷却方式によって空調効率を改善しました。
電源面では、これまでシステムごとに設置していたUPSを、統合型UPS「Symmetra™ PX」により集約しました。約100台もの数のUPSを一つにまとめることで、電源容量の最適化と保守性の向上を実現しました。加えて、ラック単位の電力監視を実現する「インテリジェントPDU」、ラック内の温湿度を計測する「NetBotz」によってラック一台ずつの状態を可視化するとともに、それらの情報をリアルタイムに監視できる「EcoStuxure™ IT DataCenter Expert」、ファシリティの管理を一元化できる「EcoStruxure™ IT Advisor」により、システム全体の一括監視・管理を可能にしました。
図:琉球大学病院に導入された統合ソリューション
導入事例資料はこちら:https://www.se.com/jp/ja/download/document/SE_URH_web/
導入事例動画はこちら:https://youtu.be/sfm1kqZtTZk
Schneider Electricについて
シュナイダーエレクトリックは、あらゆる人がエネルギーや資源を最大限活用することを可能にし、世界の進歩と持続可能性を同時に実現することを目指しています。私たちはこれを「Life Is On」と表現しています。私たちの使命は、持続可能性と効率性を実現するためのデジタルパートナーになることです。世界をリードするプロセス技術やエネルギー技術と、エンドポイントとクラウドをつなぐ製品、制御機器、ソフトウェアやサービスとを、ライフサイクル全体を通して統合し、その統合された管理を住宅、ビル、データセンター、インフラストラクチャ、各種産業に展開することでデジタルトランスフォーメーションを推進します。私たちは、最もローカルなグローバル企業です。社会にとって意義深い目的を持ち、多様な意見を取り入れ自ら行動するという価値観を持って、オープンスタンダードとパートナーシップエコシステムの拡大に尽力します。