唐沢寿明「俳優っていうのは真面目じゃなきゃダメ」 犬飼貴丈や関口メンディーらに“俳優の極意”を指南
ドラマ「コーチ」の記者会見が東京都内で行われ、出演者の唐沢寿明、倉科カナ、犬飼貴丈、関口メンディー、阿久津仁愛、木村多江が登場した。
本作は、警視庁人事二課所属の一見“さえないおじさん”向井光太郎(唐沢)が、捜査に失敗し行き詰まり逃げ出したくなっている若手刑事たちを“コーチ”し、魔法のように彼らの潜在能力を引き出し、刑事としてだけではなく人間としても成長させていく異色の警察ドラマ。向井にコーチをされる若手刑事役を倉科、犬飼、関口、阿久津が演じる。
主演の唐沢は、「刑事ものといっても、驚くようなシーンや派手な仕掛けは一切ありませんが、単純にすごくいい話で、最後は気持ちがいいなと思える作品です。若い刑事たちの成長もぜひ見てあげてください。本当に素晴らしい演技を皆さんしています」とアピールした。
自身の役どころについては、「悩んでいる若い人たちにヒントを与えて、その人たちが自立をしていくきっかけを作る役なので、すごく楽しみです。自分と似ているかというと見た目も全く違いますね、僕は普段はすごくカッコいいので」と話して笑いを誘った。
「注目してほしいポイントは?」と聞かれた倉科は、「1話にアクションがあるので、頑張ったので見てほしいなと思います」とにっこり。犬飼は「僕は取調官志望で取り調べのシーンが出てくるのですが、容疑者と取調官の会話の攻防や駆け引きが面白くなっているので、注目してほしいです」と話した。
周囲より体格が大きく目立ち過ぎるがゆえに、尾行に失敗してしまう役どころの関口は、「自分も失敗して自信をなくしてしまう時期があったので、自分に似ているなと思うところがあります。今回の作品で適材適所という言葉が出てくるのですが、向き不向きってあると思いますし、場所を変えただけで、その人の持っている才能があふれ出すことがあると思うので、誰かの背中を押せるような作品になっています」と見どころを語った。
また、キャスト陣が順にサイコロを振り、ドラマの内容にちなんだ質問に答えるトークタイムも行われた。
唐沢は、「みんな一人一人のしゃべりを聞いていると、真面目ですよね。皆さん、俳優っていうのは真面目じゃなきゃダメなんですよ。三カ月、本当に地味な作業を繰り返して、作品のために一生懸命やる人しかダメなんです。余計なものを追っ掛けちゃダメなの」と熱弁を振るう場面も。
関口や犬飼らは、撮影時に唐沢から演技や生活面のアドバイスをもらうことも多いと言い、この日も唐沢の指南に真摯(しんし)に耳を傾けていた。
ドラマは、17日夜9時~テレ東で放送スタート(毎週金曜 夜9時放送/初回は15分拡大SP)。

主演の唐沢寿明 (C)エンタメOVO