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【注意喚起】冬の“もふもふ”接近注意報! ~ガスこんろの事故で気を付けたい4つのポイント~

 衣服が厚手で「もふもふ」しがちな冬の時期、ガスこんろを使用中に衣服が炎に近づくと「着衣着火」のおそれが高まります。また、ペットがガスこんろの操作ボタンを押す「もふもふプッシュ」による火災も発生しています。衣服とペット、どちらも火に接近しないよう注意が必要です。

 独立行政法人製品評価技術基盤機構[NITE(ナイト)、理事長:長谷川 史彦、本所:東京都渋谷区西原]は、ガスこんろの事故を防止するためのポイントを紹介します。

 

 

 

 

 2020年から2024年までの5年間にNITE(ナイト)に通知された製品事故情報(※1)では、ガスこんろの事故が152件ありました。そのうち、誤使用・不注意による事故が約5割を占め、事象別の内訳では「火の消し忘れ」による事故が多くなっているほか、「ペットによる点火」や「ガスこんろやグリルの汚れを放置」することによる事故も発生しています。

 また、ガスこんろでは、衣服に火が移る「着衣着火」の事故も発生しています。消防庁のデータ(※2)では、着衣着火により毎年100人前後の方が亡くなっており、内訳では「たき火」の次に「炊事中」の事故が多く発生しています。

 

■ガスこんろの事故を防ぐポイント

○使用中は、衣服と炎の距離を意識し、近づき過ぎない。

○ガスこんろの使用時及び使用後は、点火・消火の確認をする。離れる際は必ず火を消す。

○ガスこんろやグリルは汚れを放置しない。掃除時間を短縮するために、取扱説明書の禁止事項を行わない。

【ペットがいる場合】

○出掛ける際はガスこんろの元栓を閉め、操作ボタンをロックする機能がある場合は使用する。こんろの近くにペットの興味を惹く物を放置しない。

 

(※) 本資料中の全ての画像は再現イメージであり、実際の事故とは関係ありません。

(※1)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故を含みます。

(※2)出典:総務省消防庁 「火災の実態について」 https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/info/ 

 

 

 

 

事故の発生状況

 NITEが受け付けた製品事故情報のうち、2020年から2024年までの5年間に発生したガスこんろの製品事故152件について、事故発生状況を以下に示します。

 

年別の事故発生件数

 NITEが受け付けたガスこんろの製品事故情報について、年別の事故発生件数を図1に示します。ガスこんろの事故はSiセンサーの普及等により減少しましたが、直近5年は毎年30件前後の事故が発生しています。

 

 

 

 

 

事故の被害状況

 ガスこんろの過去5年間の製品事故152件における被害状況別の事故件数を表1に示します。火災事故及び人的被害の事故が多く発生しています。

 

 

 

(※3)物的被害(製品破損または拡大被害)があった場合でも人的被害のあったものは、人的被害に区分している。また、人的被害(死亡・重傷・軽傷)が複数同時に発生している場合は、最も重篤な分類で事故件数をカウントし、重複カウントはしていない。

(※4)製品本体のみの被害(製品破損)にとどまらず、周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすこと。

 

 

 

原因別の事故発生件数

 ガスこんろの事故152件について、「原因別の事故発生件数」を図2に示します。「誤使用や不注意」と推定される事故が最も多く、原因不明及び調査中を除いた原因別件数では約7割を占めています。

 

 

 

 

 

「誤使用・不注意による」事故の事象別ワースト

 「誤使用・不注意による」事故について、事象別ワーストを表2に示します。火の消し忘れや近くに可燃物があり着火してしまった事故が多くなっています。また、着衣に着火してしまった事故や、ペットによるガスこんろの点火といった事故も発生しています。

 

 

 

(※5)ペットが家電やガス機器の操作ボタンを押したりして、火災や事故が発生すること。(参考 2024年3月28日NITEプレスリリース「“もふもふプッシュ”にご用心~「ペットによる火災事故」を防ぐポイント~」)

 

 

 

 

「ガスこんろの事故」を防ぐポイント

 

使用中は、衣服と炎の距離を意識し、近づき過ぎない

 ガスこんろの炎は、目に見えている部分以外にも広がっているため、目に見えている炎から離れていても着火するおそれがあります。特に冬は重ね着などで衣服が厚くなるため、衣服の過熱や着火に気付きにくくなります。さらに、衣服が毛羽立っている状態などでは、着衣着火時に表面フラッシュ現象が発生することがあり、髪などに着火するおそれもあります。衣服と炎との距離を常に意識し、近づきすぎないよう注意してください。

 消防庁のデータによると、着衣着火は65歳以上の高齢者の方の死亡事故が多くなっています。高齢者は白内障の進行とともに、ガスこんろのガス火の青色が見えにくくなりますので特に注意してください。

 また、消費者庁が公開している医療機関からの事故事例では、調理中にこんろに背を向けてテレビを見ていた際に着衣着火した事故も発生しています。こんろの近くの棚を開けるなどの背を向けて作業するときは、こんろの火に近づかないよう注意してください。

 なお、衣服だけでなく、ガスこんろ周辺の物に着火するおそれもあります。こんろの上や周囲に、ふきん、樹脂製品などの可燃物を置かないでください。

 

■着衣着火を防ぐ対策

⚫やかん、鍋などの大きさに合わせて火力を調節する。(鍋底から炎が溢れないようにする。)

⚫調理中にガスこんろの奥の調味料などを取ったり置いたりする行為は、衣服が炎に接近してしまうため、ガスこんろの奥に物を置かないようにするか、どうしても置く場合は、必ず火を消してから物を取るようにしましょう。

⚫マフラーやスカーフなど長く垂れ下がる可能性のあるものは外して、裾や袖が広がっている、毛足が長い、毛羽立っている、紐が付いているような衣服の着用はできる限り避けましょう。

⚫調理の際にはエプロンやアームカバーを着用することで、裾や袖の広がりなどを抑えることができます。また、難燃・防炎仕様の素材は、炎が接しても着火しにくくまた燃え広がりにくいので、調理中の着衣着火の防止につながります。

 

 


 

 

 

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着衣着火など、誤使用による事故の未然防止に役立つ機能を持つ製品には、「+あんしん」(プラスあんしん)のロゴマークを表示し、消費者が安全な製品を選択できるよう、国がサポートしています。(※6)

 

(※6)経済産業省「誤使用・不注意による製品事故リスクを低減した製品の表彰・表示制度」概要

 https://www.meti.go.jp/product_safety/ps-award/risksystem/about.html 

 


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ガスこんろの使用時及び使用後は、点火・消火の確認をする              離れる際は必ず火を消す

 ガスこんろでは、「ガスこんろの火の消し忘れや火を消さずに離れてしまった」「ガスこんろやグリルを誤って点火してしまった」ことによる事故が多く発生しています。調理中にその場を離れる際は、必ずこんろの火を消しましょう。また、こんろとグリルの操作ボタンを押し間違える事故も発生しています。ガスこんろやグリルの使用時や使用後には、必ず点火・消火の状態を確認することが大切です。

 

 

 

ガスこんろやグリルは汚れを放置しない                      掃除時間を短縮するために、取扱説明書の禁止事項を行わない

⚫煮こぼれ・吹きこぼれが生じた場合はきれいに拭き取る

 調理中に生じた煮こぼれや吹きこぼれを放置していると、ガス配管が腐食してガス漏れを引き起こしたり、バーナーキャップの炎口がふさがれて点火不良や異常燃焼を引き起こしたりして、事故の原因になるおそれがあります。また、煮こぼれが温度センサーに付着すると、正確な温度を測ることができず、調理油過熱防止装置などの安全機能が適切に働かなくなることがあります。

 調理中に煮こぼれが発生した場合は、都度掃除を行い、汚れがたまらないようにしましょう。

 

 

 

 

グリルは使用後、小まめに掃除する

 グリルを使用した後は、受け皿や焼き網、庫内側面などにたまった食品かすや油脂を取り除き、小まめに掃除してください。食品かすや油脂等が付着していると、過熱されて発火するおそれがあります。また、受け皿に水を入れる必要があるグリルは、必ず水を入れて使用してください。水が無いと、受け皿にたまった油脂が過熱されて発火するおそれがあります。

 

 

 

 

⚫グリルで脂の多い食材を調理時は、焼き網の上下にアルミ箔を敷かない

 脂が多く出る食材をグリルで焼く際に、焼き網の上や下(受け皿の上)にアルミ箔を敷いてしまうと、食材から出た脂がアルミ箔の上にたまり、発火するおそれがあります。グリル庫内に入れるものについて、必ず取扱説明書を確認し、機器指定以外のものは入れないようにしましょう。

 

 


 

⚫グリル排気口を市販の排気口カバーやアルミ箔等でふさがない

 グリル排気口は、グリル庫内の煙や熱を外に逃がすためのものです。汚れの付着を防ぐ目的であっても、市販の排気口カバーやアルミ箔などで排気口をふさいでしまうと、異常燃焼による一酸化炭素中毒や火災・機器の焼損につながるおそれがあります。

 また、ふきんなどの可燃物をグリル排気口の上に置いたままにしていると、熱で溶けたり発火したりする危険があります。グリル排気口の上や周囲には物を置かないようにしてください。

 

 

 

 

⚫ガスこんろの下に段ボール、新聞紙などの可燃物を敷かない

 ガスこんろの下に段ボール、新聞紙やビニールシートなどの燃えやすいものを敷くと、飛び散った油に引火して火災につながるおそれがあります。ガスこんろの下には可燃物を敷かないようにしてください。

 

 

 

 

 

【ペットがいる場合】出掛ける際はガスこんろの元栓を閉め、操作ボタンをロックする機能がある場合は使用する。こんろの近くにペットの興味を惹く物を放置しない

 ペットがガスこんろに寄りかかるなどして、操作ボタンを押してしまうことがあります。万が一そのような事態が起きても事故につながらないよう、ペットを家に残して外出する際は、ガスこんろの元栓を閉め、操作ボタンにロック機能がある場合は、必ずロックをかけておきましょう。

 また、外出するなどで目を離す際は、室内で放し飼いにせずケージに入れておくことも、大切なペットを火災から守るために有効な対策の1つです。

 

 

 

 

 

事故事例を確認【NITE SAFE-Lite(ナイト セーフ・ライト)のご紹介】

過去にどのような事故が発生しているか確認する

 NITEはホームページで製品事故に特化したウェブ検索ツール「NITE SAFE-Lite(ナイト セーフ・ライト)」のサービスを行っています。製品の利用者が慣れ親しんだ名称で製品名を入力すると、その名称(製品)に関連する事故の情報やリコール情報を検索することができます。

 

 

https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/safe-lite.html

 

 

 

今回の注意喚起動画はこちら

 

>>ガスこんろ「着衣着火と表面フラッシュ現象」

 

 

 

 

 

独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE) 製品安全センターの概要

 NITE 製品安全センターには、消費生活用製品安全法などの法律に基づき、一般消費者が購入する消費生活用製品(家庭用電気製品やガス・石油機器、身の回り品など)を対象に年間およそ2千件の事故情報が寄せられます。製品安全センターでは、こうして収集した事故情報を公平かつ中立な立場で調査・分析して原因究明やリスク評価を行っています。原因究明調査の結果を公表することで、製品事故の再発・未然防止に役立てています。

 

 

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