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「誰だって大歓迎だよ!」悩みや辛さが、人の痛みを理解する優しさに変わる街

「LGBTの聖地」と称され、世界中のゲイの人たちが集まり生活する場所が、アメリカのサンフランスコに存在します。その名は「カストロ」。ここは同性同士が手を繋ぎ街を歩き、公共の場でキスをする、そんな光景がなんら不思議ではない、現代の姿を象徴する多様性に溢れた場所でもあります。

そんな今でこそ明るく活気に満ちた場所でありますが、それまでの道のりは辛く壮絶で、様々なドラマが隠されていました。今回はそんな「カストロ」に実際に訪れて感じたことをレポートしたいと思います。

「カストロ」って?

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(C) Saya Meguro

世界屈指のゲイタウンといわれる「カストロ」は、アメリカカルフォルニア州サンフランシスコに位置します。元々は北欧から移住してきた人たちが住んでいた場所でしたが、第二次世界大戦中に米陸軍が、陸軍同性愛者たちを次々にサンフランシスコで排除する取り組みを実施。これを機に、社会的制裁を受け行き場をなくした彼らがカストロに住み着き、コミュニティは大きなものとなりました。その数はおよそ数千人を越えたとも言われており、いまでも陸軍に関するグッズのディスプレイが残されていたり、陸軍がテーマとなったバーがあったりと、当時の名残を目で確認することが出来ます。

伝説の人物「ミルク・ハーヴィー」

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(C) Saya Meguro

「カストロ」を語る上で絶対に忘れていけないのが、「ハーヴィー・ミルク」という人物。彼は自らがゲイであることをいち早く世間に公表した勇気ある人でもあり、LGBTの人たちの人権を世の中に訴えかけた、まさにLGBT界のパイオニア的存在です。とはいえ1970年代当時は「同性愛は罪」だと言われていた無情な時代。そのためミルク氏は何度も社会から強い風当たりを受け、様々な方面から失脚を狙われます。

それでも彼は「弱者に希望を」と決して諦めることはせず、最後の命枯れるその瞬間まで、ゲイの人たちの味方となり声となり戦い続けました。最後には暗殺されその尊い命を落としたミルク氏ですが、彼の残した功績は現代にも語り継がれ、なんと2009年にはオバマ大統領によって名誉ある大統領自由勲章が授与されました。まさにミルク氏は、現代の多様性社会を創り上げた第一人者でもあるのです。

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カストロならではの店構え!?

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(C) Saya Meguro

カストロ市内にはすこし刺激的なお店も多く、他にはあまり見ないようなお店が軒を連ねています。なかでも一際目をひくのが、大人の玩具ショップや男性用の下着ショップ。男性用のパンティだけでもいろんな素材、デザイン、形、ブランドと何十種類ものパンティが綺麗にディスプレイされている光景はカストロならでは。そんなお店に入る際、女性である筆者は拒否されないかと一抹の不安を抱えながら、恐る恐る一人で入店。でも実際に入ってみると男性店員はそんな心配をよそに、こちらを振り返るなり「ようこそカストロへ!」と一言。とびっきりの笑顔で迎えてくれた彼のお陰で、一気に緊張がほぐれました。

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(C) Saya Meguro

ショップ店員によると、お店には常連だけでなく観光客が訪れることも多く、ただ見て帰る人も多いんだとか。それを聞いた上で「嫌ではないんですか?」と尋ねると「全然!誰だって大歓迎だよ!」と、なんとも寛大な一言が返ってきました。そんな彼のお言葉に甘えてゆっくりとウィンドウショッピングをしていると、知らない世界の発見も多く、なんだか社会勉強をしているかのような感覚に陥ります。それでいてこのあたりの治安は比較的良しとされているので、ゆっくりと自分のペースで観光ができるという魅力を秘めているこのカストロ。歩けば歩くほど、いろいろな発見と驚きで探究心が刺激されます。

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カストロ最古のバー「TWIN PEAKS」

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(C) Saya Meguro

カストロ市内の最古のバーとして、1973年から現在も営業しているのがこの「TWIN PEAKS」。いまではカストロのシンボルにもなったこのバーですが、元々は外からは見えない作りになっていました。それをレズビアンのカップルが買い取った際に一面をガラス張りにし、外から中が見えるように営業をスタート。当時はそれが「斬新な発想」とされ、注目されたことをキッカケに人気に火がつき現在も多くの人が訪れる歴史あるバーへと変貌を遂げました。店内は男性カップルや女性カップル、一人でふらりと来た観光客など、みんなが各々楽しそうに、歴史あるこの店と一緒に時間を刻んでいます。

カストロを歩いて

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(C) Saya Meguro

海外にいると拭うことの出来ない、緊張感や不安感。特に女性であればその意識はより高く、逆に言うとそれこそが自分の身を守る唯一のツールであり、重宝すべき感情なのかもしれません。一人旅の経験が多い筆者も漏れなくその一人でもありますが、今回カストロ市内を歩いているとふと「あること」に気付く瞬間がありました。それはなんの意識もなく、自然と緊張感がほぐれ「居心地の良さ」を感じていたということです。「どうしてだろう?」と悶々としていると、ふとあの下着ショップ店員の言葉が浮かびました。「誰だって大歓迎だよ!」という、あの一言です。それは誰を差別することもなく、いつだってみんなを受け入れる「カストロ」という街を表す言葉でもありました。

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(C) Saya Meguro

どこへ行っても笑顔で挨拶をしてくれたことや、道に迷えばそこまで案内してくれるような優しい人たちが多かったことも関係していますが、いつ訪れても、「優しい人が多い」と思うカストロ。それはゲイの人たちがかつて人知れず感じた悩みや辛さが、人の痛みを理解する「優しさ」というものに姿を変えているからなのかもしれません。もし今度サンフランシスコに行く機会があれば、そんな素敵な街「カストロ」に一度訪れてみてはいかがでしょう。

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[All photos by Saya Meguro]
[MAP OF SAN FRANCISCO – TWIN PEAKS]

※カストロの治安についての詳細は以下をご参照くださいませ。
[Lonely Planet]
[Yelp!]

記事提供元:TABIZINE


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