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早稲田大学

予防的に発がんを抑制する上皮細胞による前がん細胞の認識機構を解明

2021年10月25日
早稲田大学
日本医療研究開発機構

本発表の詳細は、早稲田大学のホームページをご覧ください。
https://www.waseda.jp/top/news/75228

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202110252197-O2-TSMAFTf0
発表のポイント
●非免疫細胞である上皮細胞が、がんの元となる前がん細胞を認識し、攻撃・排除するという免疫細胞様の監視システムがあることを明らかにした。
●前がん細胞で発現が促進したMHC-Iを認識する、上皮細胞の受容体AltRを 新規に同定し、その排除能惹起メカニズムを解明した。
●MHC-Iのリコンビナントタンパク質をマウスに投与することで、前がん細胞 に対する上皮細胞の排除能が促進されたことから、本研究結果は、がんを予防的に治療するための革新的な医療の確立へとつながることが期待される。

早稲田大学高等研究所の丸山剛(まるやまたけし)准教授を中心とする研究グループは、このたび、非免疫細胞である上皮細胞が前がん細胞のMHC-Iを認識し、さらにその上皮細胞が前がん細胞を生体から排除していることを解明しました。

肺や腸などの表層を構成する上皮細胞は「細胞競合」という、がんの元となる前がん細胞を排除する攻撃機能を持っています。しかしこれまで、上皮細胞が前がん細胞の何を認識し、攻撃機能を上昇させているかについては不明でした。今回解明された上皮細胞による前がん細胞に対する認識機構を応用することで、前がん細胞の効率的な排除が可能であり、将来的にはがんを予防的に治療するための革新的な医療の確立へとつながると期待されます。

本研究成果は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) の革新的先端研究開発支援事業(PRIME)「生体組織の適応・修復機構の時空間的解析による生命現象の理解と医療技術シーズの創出」研究開発領域における研究開発課題「時空間的異常センシングによるがん変異細胞除去修復」(研究開発代表者:丸山剛)等の支援のもと行われたもので、『Nature Immunology』のオンライン版に2021年10月22日(金)(現地時間)に掲載されました。

雑誌名:Nature Immunology
論文名:Epithelial cells remove precancerous cells by cell competition via class I MHC-LILRB3 interaction
掲載日(現地時間):2021年10月22日(金)掲載
URL:https://www.nature.com/articles/s41590-021-01045-6
DOI:10.1038/s41590-021-01045-6

【研究内容に関するお問い合わせ】
 早稲田大学高等研究所 准教授 丸山 剛
 TEL: 03-5369-7544 E-mail: tmaru@aoni.waseda.jp

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