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Alzheimer’s Association(アルツハイマー病協会)

COVID-19は長期的な認知障害、アルツハイマー病の症状加速と相関

AsiaNet 90816 (1691)

【デンバー2021年7月30日PR Newswire=共同通信JBN】COVID-19のパンデミックが始まって以来、新型コロナウイルスを引き起こすウイルス、SARS-CoV-2について多くのことが分かってきた。しかし、同ウイルスがわれわれの体や脳に及ぼす長期的な影響については、まだ分からないことがある。コロラド州デンバーで、さらにバーチャルでも開催されたAlzheimer’s Association International Conference(R)(AAIC(R))2021(アルツハイマー病協会国際会議(R)、AAIC(R)2021)(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3237010-1&h=636925912&u=https%3A%2F%2Fwww.alz.org%2Faaic&a=Alzheimer%27s+Association+International+Conference%C2%AE+(AAIC%C2%AE)+2021 )で発表された新たな研究成果は、COVID-19とアルツハイマー病の病態と症状の加速をはじめとする永続的な認知障害との関連性を明らかにした。

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同ウイルスに感染した人の多くは、COVID-19に伴う呼吸器、胃腸症状に加え、嗅覚や味覚の喪失、「脳の霧」として知られる認知、注意力障害をはじめとする短期的かつ長期的、あるいはそのいずれかの神経精神症状を経験する。こうした神経症状が消えない人もおり、研究者らは脳機能障害発生のメカニズムを解明し、それが長期的な認知機能の健康にどのような影響を与えるかを調べている。

Alzheimer’s Association(アルツハイマー病協会)や約40カ国の代表者をはじめとする科学界のリーダーは、世界保健機関(WHO)から技術指導を受けつつ、国際的、学際的なコンソーシアム(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3237010-1&h=2803639794&u=https%3A%2F%2Fwww.alz.org%2Fresearch%2Ffor_researchers%2Fpartnerships%2Fsars-cov2-global-brain-study&a=consortium )の一員として、COVID-19が中枢神経系に及ぼす長期的影響および国ごとの相違を収集・評価している。AAIC 2021でギリシャとアルゼンチンから発表された、このコンソーシアムの初期所見によれば、高齢者はSARS-CoV-2の感染から回復後も、持続的な嗅覚の喪失をはじめとする持続的認知機能障害に悩まされることが多いという。

AAIC 2021で発表された、その他の主な研究結果は以下の通り。

*脳損傷、神経炎症、アルツハイマー病のバイオマーカーは、COVID-19患者の神経症状の存在と強い相関性がある。

*COVID-19感染後に認知機能の低下を経験している人は、短時間の身体運動後の血中酸素濃度が低く、全体的な健康状態も悪い傾向があった。

Alzheimer’s Associationの医学・科学関係担当バイスプレジデント、Heather M. Snyder博士は「これら新しいデータは、COVID-19感染が持続的な認知障害、さらにはアルツハイマー病の症状につながるという憂慮すべき傾向を示している。世界中で1億9千万人以上の感染者と400万人近い死者を出したCOVID-19は、全世界に壊滅的な打撃を与えた。このウイルスがわれわれの体と脳にどのような影響を与えているのか、研究を続けていく必要がある。Alzheimer’s Associationとそのパートナーがリードしてはいるが、さらなる研究が必要だ」と語った。

▽認知障害は回復したCOVID-19患者の持続的嗅覚喪失と相関

テキサス大学サンアントニオ健康科学センター・ロング医科大学院のGabriel de Erausquin医学博士は、Alzheimer’s Association主導のグローバルSARS-CoV-2コンソーシアム(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3237010-1&h=2803639794&u=https%3A%2F%2Fwww.alz.org%2Fresearch%2Ffor_researchers%2Fpartnerships%2Fsars-cov2-global-brain-study&a=consortium )のメンバーと共に、COVID-19に感染したアルゼンチンの高齢の米州先住民約300人の患者群を対象に、認知機能と嗅覚を調査した。

参加者は、COVID-19感染後、3カ月から6カ月の間に調査を受けた。半数以上が物忘れの問題を引きずっており、約4人に1人は言語や実行機能障害などの認知機能にも問題があった。こうした問題は、嗅覚機能の持続的問題と関連していたが、COVID-19疾患自体の重症度との関連性はなかった。

Erausquin氏は「COVID-19と感染から数カ月後の認知機能の問題との間には、明確な関連性が見られ始めている。COVID-19の神経への長期的影響をさらに理解するため、この患者群および世界中の他の患者群の研究を、より長期間継続すべきだ」と語った。

▽COVID-19感染と血中のアルツハイマー病バイオマーカーの上昇との関連

総タウ(t-tau)、ニューロフィラメント軽鎖(NfL)、グリア繊維性酸性タンパク質(GFAP)、ユビキチンカルボキシル末端ヒドロラーゼL1(UCH-L1)、各種アミロイドベータ(AB40、AB42)、リン酸化タウ(pTau-181)をはじめとする血液中の特定のバイオマーカーは、脳の損傷、神経炎症、アルツハイマー病の指標となる。

COVID-19で入院した高齢患者におけるこれら血液バイオマーカー、神経変性および神経炎症の存在を調べるため、ニューヨーク大学グロスマン医科大学院の神経学・病理学・精神医学教授、Thomas Wisniewski医学博士らは、COVID-19でニューヨーク大学ランゴーン医療センターに入院した310人の患者から血漿サンプルを採取した。患者のうち158人はSARS-CoV-2陽性で神経症状があり、152人はSARS-CoV-2陽性だが神経症状はなかった。最も多かった神経症状は、中毒性・代謝性脳症(TME)による混乱だった。

COVID-19感染に関連したTMEの有無にかかわらず、当初は認知機能が正常だった患者のうち、TMEのあるCOVID-19感染者は、TMEのないCOVID-19感染者と比べてt-tau、NfL、GFAP、pTau181、UCH-L1のレベルが高いことが分かった。AB1-40では有意差はなかったが、pTau/AB42比はTMEのある患者で有意差を示した。さらに、tau、NfL、UCHL1、GFAPは、C-反応性ペプチドなどの炎症マーカーと有意に相関しており、ニューロン/グリア損傷に伴う炎症関連の血液脳関門の破壊を示唆している可能性がある。

Wisniewski氏は「今回の研究結果は、COVID-19に感染した患者がアルツハイマー病関連の症状や病態を加速させる可能性があることを示唆している。しかし、これらのバイオマーカーがCOVID-19に感染した個人の認知機能にどのような長期的影響を与えるのかを調べるには、より長期的な研究が必要だ」と語った。

▽COVID-19から回復して認知機能が低下した人は、体調が悪く、酸素飽和度が低い傾向がある

テッサリア大学(UTH)のポスドク研究員、George Vavougios医学博士らは、入院歴のある軽度・中等度のCOVID-19患者32人を対象に、退院2カ月後の認知機能障害と関連する健康指標を調査した。そのうち56.2%は認知機能が低下していた。認知機能障害のパターンとしては、短期記憶障害と、短期記憶障害を伴わない多領域障害が多く見られた。

認知テストのスコアの低さは、年齢、胴囲、ウエスト・ヒップ比の高さと相関していた。年齢と性別を調整した結果、記憶力と思考力のスコアの低さは、心肺疾患患者の機能的能力の評価によく使用される6分間の歩行テスト中の酸素飽和度の低さと単独で関連していた。

Vavougios氏は「酸素を奪われた脳は健康ではなく、酸欠状態が続けば認知障害の原因となる可能性は非常に高い。今回のデータは、過去数カ月にわたり逸話として報告されてきた、COVID-19の認知障害領域とCOVID-19後の倦怠感の間に共通する生物学的メカニズムがあることを示唆している」と語った。

この患者群は、グローバルなSARS-CoV-2コンソーシアムの一部でもある。

▽Alzheimer’s Association International Conference(AAIC)(アルツハイマー病協会国際会議、AAIC)について
Alzheimer’s Association International Conference(AAIC)は、アルツハイマー病および他の認知症に焦点を当てた世界中の研究者の世界最大の会合である。Alzheimer’s Associationの研究プログラムの一環であるAAICは、認知症に関する新しい知見を生み出し、重要な共同研究コミュニティーを育成するための触媒として役立っている。

*AAIC 2021ホームページ:www.alz.org/aaic/
*AAIC 2021ニュースルーム:www.alz.org/aaic/pressroom.asp
*AAIC 2021ハッシュタグ:#AAIC21

▽Alzheimer’s Association(アルツハイマー病協会)について
Alzheimer’s Associationは、グローバルな研究を加速し、リスクの低減と早期発見を推進し、質の高いケアとサポートを最大化することにより、アルツハイマー病やその他全ての認知症根絶への道をリードしている。われわれが思い描いているのは、アルツハイマー病やその他全ての認知症のない世界である。alz.org(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3237010-1&h=3961811081&u=https%3A%2F%2Fwww.alz.org%2F&a=alz.org )を参照するか、24時間年中無休のヘルプライン800.272.3900に電話を。

*Gabriel de Erausquin, MD, PhD, MSc, et al. Olfactory dysfunction and chronic cognitive impairment following SARS-CoV-2 infection in a sample of older adults from the Andes mountains of Argentina. (Funder(s): Alzheimer’s Association; Fundacion de Lucha contra los Trastornos Neurologicos y Psiquiatricos en Minorias (FULTRA); Zachry Foundation Distinguished Chair of Alzheimer’s Clinical Care and Research; Greehey Family Foundation Distinguished University Chair of Alzheimer’s Research)

*Thomas Wisniewski, PhD, et al. Plasma Biomarkers of Neurodegeneration and Neuroinflammation in Hospitalized COVID-19 Patients with and without New Neurological Symptoms (Funder(s): National Institutes of Health/National Institute on Aging)

*George Vavougios, MD, PhD, et al. Investigating the prevalence of cognitive impairment in mild and moderate COVID-19 patients two months post-discharge: associations with physical fitness and respiratory function. (Funder(s): 2020 National Strategic Reference Framework (NSRF) Scholarship)

ソース:Alzheimer’s Association

▽問い合わせ先
Alzheimer’s Association Media Line
+1 312.335.4078
media@alz.org

AAIC 2021 Press Office
aaicmedia@alz.org

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