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花王株式会社

顔プロジェクト<制作レポート③>シリコーンの顔に、4つの色を重ねて肌の色を表現

2020年12月4日
花王株式会社

2019年5月、花王は、“個性が輝く顔”をアートとサイエンスの両面から探求するため、2倍サイズの顔の彫像作品を制作する現代美術家Kazu Hiro氏と共同研究を開始したことを発表しました。このレポートではKazu Hiro氏による彫像の製作過程に焦点を当て、作品がどのようにでき上がっていくのかを紹介していきます。第3回目は、シリコーンの顔の作成と肌の色の着色。

【動画:https://www.youtube.com/watch?v=E_WsGF8bTgA

【粘土の彫像からシリコン製の顔へ】
映画『ローマの休日』の頃の20代半ばのオードリー・ヘプバーンと、63歳で亡くなる直前の晩年のヘプバーン、2つの粘土彫刻が実物の2倍の縮尺で完成しました。縦×横×高さ、それぞれが2倍なので、立体になると実物の8倍ほどの大きさになります。いよいよそれで型を取り、シリコーンの顔を作ります。
型にシリコーンを流し、ひと晩かけて固めます。でき上がった顔は、最初は真っ白。そこに色を重ねて塗り、人間の肌の色と質感を再現していきます。使う色は4色。それらをシリコーンと混ぜ、薄めて液状にし、スプレーで1色ずつ顔に吹きかけていきます。主に使うのはエアブラシです。ノズルの先端を調整することで、極細の線を引いたり、広範囲に吹きかけることもできます。この顔の制作では、塗る場所や用途によって、ノズルの太さを3種類使い分けています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012028002-O1-HufWH2B8

【静脈の青、毛細血管の赤 見えないくらいの色の層を重ねて肌の色を表現】
最初に塗るのは青色。肌の下に透けて見える静脈を青色で表現します。エアブラシのノズルを細く調整し、静脈1本1本を一筆書きで描いていきます。首筋や頬、こめかみなど、それぞれの部位で太さを変え、目の下や口の周りなど、パッと見て目立たない部分にも薄く色を加えます。
次は赤色。皮膚の毛細血管を表現する明るめの赤を顔全体にスプレーしていきます。皮膚の赤み、下地となる赤を入れるのです。エアブラシは中くらいの太さを使います。シリコーンを混ぜた液状のスプレーを1色1色吹きかけることで、色が層になって顔の上に乗っていきます。それにより、何層にも重なってできている人間の肌の構造に見えてくるのです。さらにシリコーンを混ぜることで、人間の肌の透明感も表しています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012028002-O2-5GFo160X

【着色過程で心がけていること】
色を塗る時に、Kazu Hiro氏は頭をクリアにすることが大切だと話します。「人間は、色を見るとき、周りの環境に影響されます。たとえば赤い壁の部屋にいると網膜に赤の記憶が残り、色を正常に判断できなくなります。なので肌の色を塗る時は、一旦周囲から自分を切り離してリセットしています」
その過程では、色の強弱や透明感の加減にも気を使います。顔料が濃すぎると、吹きかけたスプレーが点描のようになり、色が目立ち過ぎるし透明感もなくなります。逆に薄過ぎると色が滲んでメリハリがなくなるので、そのちょうど良い加減を探りながら塗っていきます。

【黄色の層はハイライト効果と日やけを表現】
赤の次は黄色です。薄いメラニンの色をイメージし、皮膚が薄い部分にハイライトのように入れていきます。たとえば、眉毛の周りは皮膚のすぐ下に骨があり、その皮膚の薄い部分が黄色く見えます。軟骨がある鼻の頭も、頬骨の部分も同様です。
また、より日焼けしている部分にも黄色を使います。たとえば車を運転する人としない人では、左右の日やけの具合が違います。左ハンドルのアメリカの場合は、よく運転する人は顔の左側がより日やけしている傾向があります。Kazu Hiro氏はそんな違いまで考慮して色を塗ると言います。
「自然な不規則さというのはやはり大事ですね。人が見たときに、意識していなくても、情報としては頭に入っていることなので、こういう違いを入れるか入れないかで見た目の印象はかなり変わってきます」
今 回のオードリー・ヘップバーンは、首を曲げた状態の彫刻にしたので、皮膚が圧縮された部分と伸びた部分でも色の違いを出しています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012028002-O3-646Xz5sH】【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012028002-O4-KeQE4w40

【イメージする肌の色をつくるために】
このあと、緑や茶色など合計4色を重ねていきますが、Kazu Hiro氏は、どの色をどれだけ塗るか、計算していかないと、取り返しのつかない事態になると言います。
「肌色というのは一色ではないので、何色が必要でどこにどう重ねていくかを考えて塗っています。『最終的にこうしたい』という色が頭の中にあり、そこに向けて逆算しながら、必要最小限に重ねていく感じです。たとえば、ある色を塗りすぎて、それを補うためにほかの色を重ねていくと色がどんどんくすんでしまいます。ちょうど良い加減で止めて次の色に移るのが鍵です」
最後には、彩度を落とした赤を部分的に塗っていきます。唇や頬、また目の周りなどの赤みです。下に塗る色は上に色が重なるので色みが徐々になくなっていきますが、最後に塗る色はそのまま残るので明るすぎると目立ってしまうからです。赤に青を混ぜることで彩度を落とします。
すべての色を塗り終えたあとには、口紅や頬紅、アイラインやマスカラなどのメイクもその上に乗せていくことになります。ただし、人間用のメイクを使うのではなく、あくまで顔料での色つけの一環です。ファンデーションを塗ることもしません。人の肌とは違うシリコーンの肌なので、こうして綺麗な透明感を残します。 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012028002-O5-410nF5gz】 

 
※本彫像は、オードリー・ヘプバーンを忠実に再現したものではなく、アーティストの解釈によって作られています。

AUDREY HEPBURN™ – TRADEMARK & COPYRIGHT – PROPERTY OF SEAN HEPBURN FERRER AND LUCA DOTTI – ALL RIGHTS RESERVED

 

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