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早稲田大学

海棲脊椎動物と穿孔性二枚貝の共生関係を示す化石を発見

2020年6月2日
早稲田大学
金沢大学

本発表の詳細は、早稲田大学のホームページをご覧ください。
https://www.waseda.jp/top/news/69255

■発表のポイント
・白亜紀における海棲脊椎動物と穿孔性二枚貝の共生関係を示す非常に珍しい化石を発見した。
・今回発見された化石は、基質が木質、石質のいずれでもなく生物の硬組織に開けられたものであったことから、Karethraichnus zaratanという生痕種として新種記載された。
・過去の地球においてこのような特異な共生関係が存在しえたという知見は、今後の地球生命史の研究において重要な情報である。

■概要
早稲田大学 教育・総合科学学術院 教育学部理学科 地球科学専修の佐藤圭助教および金沢大学理工研究域地球社会基盤学系のジェンキンズロバート准教授は、白亜紀における海棲脊椎動物と穿孔性二枚貝の共生関係を示す非常に珍しい化石を発見しました。

多くの脊椎動物は体表が化石として保存されにくい軟組織で構成されているため、海棲脊椎動物の体を固着基盤とする共生関係を直接的に示す化石が見つかるのは稀でした。2001年、北海道中川町に露出している後期白亜紀カンパニアン期の地層由来の岩石からカメの祖先の甲羅の化石が発見され、その表面には多数の孔があり、貝殻のような化石が入っていました。

この甲羅の化石を医療用CTでスキャンし、孔の三次元解析等を行った結果、孔は穿孔性二枚貝によって掘り進められたものであり、さらに甲羅に開けられた多数の孔はカメが生存していた時点で開けられたものである可能性が高いことがわかりました。つまり、白亜紀におけるカメ(海棲脊椎動物)と穿孔性二枚貝の共生関係を示す化石であると考えられるのです。

今回発見された化石は、その形状と、基質が木質、石質のいずれでもなく生物の硬組織に開けられたものであったことから、Karethraichnus zaratanという生痕種として新種記載されました。種小名は、その大きさゆえに船乗りが島と勘違いして甲羅に上陸したという逸話のある中東の伝説上の巨大なカメの名、ザラタンにちなみました。

【論文情報】
雑誌名: PALAIOS 
論文名: Mobile home for Pholadoid boring bivalves: first example from a Late Cretaceous sea turtle in Hokkaido Japan 
DOI: 10.2110/palo.2019.077 

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