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早稲田大学

欧州との連携によるBeyond5G先端技術の研究開発

2018年10月29日

早稲田大学

欧州との連携によるBeyond5G先端技術の研究開発
大容量アプリケーション向け高速無線伝送システムの構築に向けて

発表のポイント
・実際のネットワークに接続可能な300GHz帯高速無線伝送システムの構築を目指す
・日本側の高速無線信号処理技術・テラヘルツ(THz)帯増幅技術と、欧州側のTHz帯半導体回路技術を融合
・送受信器開発と並行して、伝搬モデル構築や標準化にも取り組む

早稲田大学理工学術院の川西哲也(かわにしてつや)教授の研究グループは、千葉工業大学、岐阜大学、日本電気株式会社、高速近接無線技術研究組合とブラウンシュヴァイク工科大学、ドイツテレコム(いずれもドイツ)等の欧州の7研究機関と共同で、「大容量アプリケーション向けテラヘルツエンドトゥーエンド無線システムの開発」を2018年7月1日に開始しました。本国際共同研究は、欧州委員会のHorizon2020および国立研究開発法人情報通信研究機構の委託研究として、2021年6月30日まで実施されます。

スマートフォン等の普及により、すべての利用者が高速かつ大容量のデータをやり取りすることが求められる現在、モバイルアクセスにおける5G/Beyond5Gシステムの実現に向け研究が進められています。Beyond5G システムでは莫大な数の基地局をネットワークに接続する必要があります。多数の基地局のためのネットワーク(バックホール・フロントホール)は、都市部では伝送能力が高い光ファイバが用いられることが多いですが、途上国などの非都市部では依然として設置の容易性から伝送能力が低い固定無線が多数用いられています。日欧の都市部において莫大な数の基地局をすべてファイバで接続するのは困難であるため、光ファイバ通信に比肩しうる伝送能力と、従来の固定無線システムが持つ設置の容易性を兼ね備えた、無線技術への期待が高まりつつあります。

このことを実現するために本研究グループは、実際のネットワークに接続可能な300GHz帯高速無線伝送システム技術開発に取り組みます。日本側の有する高速無線信号処理技術、テラヘルツ(THz)帯増幅技術と、欧州側の有するTHz帯半導体回路技術を融合し、実際に屋外で使える100Gbps超級のTHzシステムを実現し、Beyond5G向け技術としての実用化を目指します。これまでのTHzシステムはリアルタイム動作や実環境での稼働の例がほとんどありません。実際にTHz帯を通信に使っていくためには、伝搬モデル構築や標準化が、送受信器開発と同等以上に重要となります。THzを送る/受けるに加えて、THzを使える電波にしていくための取り組みを同時並行させるのがこのプロジェクトの大きな特徴です。

早稲田大学ウェブサイトでも詳細をご確認いただけます。
https://www.waseda.jp/top/news/62053

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