【 「弁当の日」応援プロジェクト講師派遣助成事業】 宮城県登米市立新田小学校 開催報告
「弁当の日」応援プロジェクトが講師派遣をした第4回目の講演会が、2012年12月1日(土)13:30~15:00 同校の体育館(アリーナ)にて開催されました。この講演会は、同校PTA研修会の行事の一部として行われました。
東北新幹線のくりこま高原駅から車で30分ほどに位置する同校は、小学校と中学校が併設され、校長先生は兼務されているという県内でも珍しい学校。
周辺には白鳥やガンが飛来するラムサール条約指定登録湿地の伊豆沼・内沼、長沼があり、豊かな自然に恵まれた環境の中にあります。
一方、東日本大震災では、津波による甚大な被害を受けた南三陸町に隣接、震度6弱の揺れを経験し、建物の倒壊や道路の亀裂などの被害がでており、隣接の中学校は避難所にもなりました。
福岡県の愛宕小学校教諭、稲益義宏氏が「できる!を伸ばす弁当の日」と題して講演、同校の保護者や先生方が参加しました。
まず、助産師の内田先生のお話を引用し、“生まれるということ”の素晴らしさを保護者に理解いただいた上で、心の問題を抱える子どもの多くが食の問題を抱えていることを紹介。
さらに、大学生の食の現状を紹介しながら、現代の家庭の食の問題を提起。
その上で、ご自身の学校で8年前に始めた弁当の日の取り組みについて具体的に紹介。最初は自分のクラスだけで始めたイナマス方式がどのように全校に広がっていったかなど、「弁当の日」を経験した子どもたちのその後の様子などについても、お話いただきました。
参加者からは、「すばらしかった、聞いてよかった」「今日から子どもに料理をさせます」「忙しいから、自分がやったほうが早いといって、やらせていませんでしたが、これからはやらせてみようと思う」などという声が寄せられました。
なお、同校での講演に先立ち、前日から宮城県入した稲益先生。東日本大震災で甚大な津波の被害を受けた南三陸町を訪問。
震災の関心が薄れてきている九州の子どもたちに、どのように伝えるべきか、実際に現地を訪れ直接交流ができないか、と南三陸町の志津川小学校などを訪問。
同小では5-6年生の総合学習の授業を見学、校長先生はじめ、先生方にお話を伺いました。
さらに、「弁当の日」の講演活動を通じて販売した書籍の売上の一部を義援金として、被災された方に寄贈されました。