トンネル歩きツアーが首位 鉄旅オブザイヤー

 優れた鉄道旅行を表彰する2019年度の「鉄旅(てつたび)オブザイヤー」が2月5日発表され、新潟県の第三セクター鉄道、北越急行で定期列車の運転終了後にトンネルを歩くツアーが最高賞のグランプリに輝いた。

 準グランプリは、日本唯一の行商人専用列車となっている近畿日本鉄道の「鮮魚列車」を貸し切ったクラブツーリズムの旅行商品。ともにユニークな売りに着目し、通常ならばできない“激レア体験”を提供したことが高く評価された。

 鉄旅オブザイヤーは、旅行業界でつくる鉄旅オブザイヤー実行委員会が主催し、JR旅客6社や日本民営鉄道協会などが後援。東日本大震災で落ち込んだ観光を盛り上げようと11年度に始まってから毎年開催し、今回で9回目となった。

 旅行会社から計85件の応募があり、実行委員会による1次審査を経て、鉄道に詳しい南田裕介ホリプロマネージャー、筆者ら計12人と1団体の外部審査員が最終選考した。

 グランプリのツアーは、JR上越線と接続する「六日町駅」(新潟県南魚沼市)を午後11時40分に出発する北越急行に乗り、午前4時40分に戻るオールナイトの行程。

 同県十日町市にある途中の「美佐島駅」から隣の「しんざ駅」まで2・2キロにわたって赤倉トンネル内の線路上を歩いた後、「ほくほく大島駅」(同県上越市)まで時速5~20キロの“超低速”で走る電車内からの探索を楽しめる。

 特製ヘルメットと、地元の南魚沼産コシヒカリのおにぎりの夜食付きで、参加料金は1人9千円。筆者も高く評価し、「新たな『ナイトタイムエコノミー』の旅行商品を生み出したのが画期的です」とコメントした。

 準グランプリの商品が目玉にした鮮魚列車は、三重県の海産物を大阪方面へ運ぶ行商人を乗せて宇治山田(三重県伊勢市)から大阪上本町(大阪市)まで平日の早朝に駆ける。普段乗車できるのは伊勢志摩魚行商組合連合会の会員だけで、一般消費者に門戸を開いたのが受け入れられた。

 一方、JRグループと自治体が手掛ける大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」の開催地への旅行を対象にしたDC賞には、JR西日本の欧風客車「サロンカーなにわ」の貸し切り列車で大阪駅から熊本駅へ夜行で向かった日本旅行の商品が選ばれた。

 一般消費者から企画を募る部門には50件の応募があり、ベストアマチュア賞には群馬県の名物や歴史、出身人物を札にした「上毛かるた」を学びながら、世界文化遺産の富岡製糸場(富岡市)といった名所を巡る会社員前芝雄太さん(35歳)=千葉県船橋市在住=の企画を選んだ。

(共同通信福岡支社編集部次長 大塚 圭一郎)

 

(KyodoWeekly2月24日号から転載)

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