「風のたより~地域経済」「艦これ」で若者が集結

 長崎県佐世保市は、海軍の街だ。今年は、旧日本海軍の拠点「鎮守府」開庁130周年に当たる。それを記念するイベントの一つが、9月14~16日の連休に開催され、全国から1万人以上の若者が集結した。

 でも何で? 鎮守府開庁イベントにそんな大勢? しかも老人じゃなくて若者が?

 さて、皆さん、「艦隊これくれしょん」、略して「艦これ」ってご存じですか? 何でも今はやりのオンラインゲームだとか。旧大日本帝国海軍などの戦艦は、セーラー服などをまとう少女に擬人化され、「艦娘(かんむす)」と化す。ゲームプレーヤーは、「提督」となり「艦娘」たちを率いて敵艦隊と戦うらしい。はあ?! なんで大和や武蔵が少女に? しかも提督は一番お気に入りの「艦娘」を「嫁艦」とするそうだ。ゲームのキャラクターを嫁にしてどうする? そんな私にはとてもついていけないゲームのイベントで大勢の若者が集まった。イベントを誘致したのは、地元若手経営者を中心とするグループ。今年2回目の開催だ。

 連休の佐世保中心街には、艦娘があちこちディスプレーされ、リュックを背負った若者がスタンプラリーのシートを片手にぞろぞろ歩く光景が見られた。ほとんどが男性。グループもいるが、1人が多い。黙々と歩き、行列を作る。あまり会話はない。私には理解し難い行動パターン。ただ、商店街の佐世保名物レモンステーキの店や佐世保バーガー店は大繁盛。市街地のホテルは満杯だったという。経済効果は大きい。イベントを誘致した佐世保の若手経営者グループの慧眼(けいがん)に脱帽だ。

 でもね、せっかくなら、コスプレーヤーとか女性にもっと来てもらって、知らない同士で話しやすい雰囲気作って、出会いが生まれるようにできない? ゲームの嫁艦ではなく、リアルの彼女がみつかるといいでしょう! それから、もっと、あちこち見てもらおうよ。例えば、海上自衛隊佐世保史料館に行けば、自分の嫁艦が実際はどんな船だったのか詳しく知ることができるよ。軍港クルーズで、米国海軍や海上自衛隊のリアルな艦艇を間近に見ることもできるよ。どう?

 と言いたくなるが、ゲームも提督たちの行動も理解できない私が口出す資格はないか。ここは若い人たちに任せておこう。

(西海みずき信用組合理事長 陣内 純英)

 

(KyodoWeekly10月21日号から転載)

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