「本の森」ひふみんの将棋の一二三/ルポ最期をどう迎えるか

ひふみんの将棋の一二三

加藤 一二三監修

津江 章二著  

「ひふみん」伝説は必読

 昨今の将棋界の盛り上がり方は半端ない。最大の立役者は藤井聡太六段と言えるだろう。その藤井六段と数々の因縁があるのが“ひふみん”の愛称でお茶の間の人気者となっている、加藤一二三・九段だ。藤井六段は2016年10月に最年少の14歳2カ月でプロ入りした。加藤九段の最年少記録14歳7カ月を62年ぶりに更新した。その最年少棋士のデビュー戦の相手が加藤九段で、新旧天才少年同士、かつ史上最年少と最年長の対戦に多くの報道陣が詰め掛けた。最年少棋戦(公式戦)優勝の記録も1955年に加藤九段が達成した15歳10カ月だったが、今年2月17日に15歳6カ月の藤井六段が63年ぶりに塗り替えた。

 本書は“にわか将棋ファン”など超初心者向けに、丁寧に駒の並べ方や動かし方を解説したほか、将棋界のエピソードを紹介。昨年6月に現役引退した加藤九段が監修し、共同通信社で長年、観戦記者として将棋界を取材している著者がまとめた。

 対局中に相手側に回り込み盤面を見る「ひふみんアイ」や、長すぎるネクタイの秘密など、長年近くでひふみんを観察していたからこそ明かされる「ひふみん伝説」も必読だ。  (保)

--------------------------------------

ルポ最期をどう迎えるか

共同通信生活報道部著

「死」を真正面から

 日本は高齢化に伴い、出生数よりも大幅に多い134万人が1年間に亡くなる「多死社会」に突入しつつある。その90%は高齢者。親やきょうだい、身近な人の「老いと死」は、多くの人にとって切実な問題になっている。

 しかし、「終活」がブームになる一方、まだまだ最期に関する話題は身の回りでもメディアでも避けられがちだ。本書は共同通信生活報道部が加盟社に配信した連載記事をまとめたものだ。あえて「死」を真正面から取り上げた。冒頭は末期がんを患った、ある高齢男性が亡くなる瞬間の克明な描写から始まる。日常から見えづらくなった「死」を、もう一度たぐり寄せようと、遺族の了解を得て、ご遺体が写った写真も掲載した。取材し、記事にするには、本人や家族との信頼関係を築く必要がある。中には数カ月通って、臨終の場に立ち会った記者もいた。

 老人ホームや高齢者住宅などの実践例も紹介。救急医療の実情や遺族へのグリーフケア、尊厳死など終末期医療の在り方を巡る政官学の動きも盛り込んだ。最期まで自分らしく生きるためのヒントを探してほしい。

(共同通信生活報道部 市川 亨)

 

(KyodoWeekly5月14日号から転載)


K.K. Kyodo News Facebookページ

ニュース解説特集や映像レポート、エンタメ情報、各種イベント案内や開催報告などがご覧いただけます。

第98回天皇杯 トピックス

準々決勝のキックオフ時間と試合会場が決定

天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 準々決勝(10月24日開催)のキックオフ時間と試合会場が下記の通り決定した。 ◆天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 準々決勝 マッチスケジュール  10月2 … 続きを読む

ふるさと発見 新聞社の本
DRIVE & LOVE
11月11日はいただきますの日
野球知識検定
キャッチボールクラシック
このページのトップへ