2021年1月13日
「日和(ひより)違い」という噺(はなし)のサゲ近くに鰤(ぶり)が出てくる。「きょうは、降る天気じゃァない」と「きょうは降る、天気じゃァない」の違いだけでもたせる、というたわいない噺。このバカバカしい噺をその昔、先代(四 …
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2021年1月13日
藤原 章生 著 ●276ページ ●柏艪舎(はくろしゃ)(税別1700円) 事実の一人歩きに警鐘 新聞などで報じられるアフリカの姿といえば、「貧困」や「難民」「紛争の爪痕」、あるいは「感染症」などのキー …
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2021年1月5日
兵庫県姫路市の南西約18キロ、瀬戸内海東部の播磨灘に浮かぶ家島諸島は、東西26・7キロ、南北18・5キロにわたり大小40余りの島々で構成される諸島である。 このうち、人が住んでいる島は、家島、坊勢島(ぼうぜじま)、男 …
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2021年1月5日
鉄道を乗り継いでたどり着いた晩秋の奥会津は、紅葉が盛りでした。今回の旅の目的は、福島県下郷町の大内宿という江戸時代の宿場町の面影をとどめる集落で、かやぶき屋根と街並みの保全に取り組んでいる住民組織「大内宿保存会」の活動 …
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2021年1月5日
いよいよ「代替肉」が身近な食べ物になってきた。「フードテック」という用語も、耳にすることが多くなっている。食(フード)と科学技術(テクノロジー)を合わせた造語である。 欧米では先端テクノロジーを駆使した食料生産と食品 …
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2021年1月5日
人口減少、高齢化の進展とともに、地域の草取りやごみ拾い、雪かきなどの活動の担い手不足が各地で課題となっている。街なかであれば行政がごみ収集や除雪などを行うこともある。だが、自治会などで作業してきた地域では、シルバー人材 …
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2020年12月28日
わたしは今年のはじめにこの欄で、新語・流行語について取り上げました。「今夏には東京五輪・パラリンピックという大きなイベントがあります」とし、2020年の新語は、後々振り返った時に楽しめるはずだと書いたのです。 その時 …
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2020年12月28日
クリスマスケーキ商戦が佳境に入っている。今年は家でちょっとぜいたくに祝う人の増加が予想されるためか、有名ホテルやデパート、洋菓子店は、例年に増して豪華さを競っているようだ。 予約は10月に始まり、インターネットとカタ …
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2020年12月28日
日々の生活の中で、私たちはたくさんの「選択」をしているが、「ワイン選び」は、ハードルが高く、そもそも選ばない、という方はまだまだ多いだろう。 どう選べばよいのか。どうレストランでオーダーすればよいのか。 値段、味わ …
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2020年12月28日
岩手県の中部に位置する紫波町(しわちょう)といえば、「稼ぐインフラ」といわれる、オガールプロジェクトで有名だ。役場と民間が連携して行った事業で、全国からの視察が絶えない。 地元で建設会社を営んでいた岡崎正信は、紫波町 …
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2020年12月28日
労働力不足を背景に、外国人労働者は年々増えている。厚生労働省によると、2019年10月の外国人労働者数は過去最多の約166万人。中でも製造業、建設業、農業の分野は技能実習生の存在に負うところが大きい。しかし、パワハラや …
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2020年12月23日
[第20回] 「塀の向こうの渋谷」 撮影者:鳥飼祥恵=2020年10月21日、栃木県足利市 (KyodoWeekly11月23日号から転載)
2020年12月23日
冬の噺(はなし)に、お金にまつわる噺が少なからずあるのは、そう! 年末・大みそかが控えているから。 積もり積もった借金の工面と、借金取りへの言い訳に江戸の市井の人々がドラマを見せてくれる。 暮れ近くに先代(五代目) …
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2020年12月23日
スペースシャトルの退役から9年、いよいよ後継の有人宇宙船クルードラゴンが打ち上げられました。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士野口聡一さんも、この記念すべきミッションにクルーとして搭乗しています。 今回、野 …
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2020年12月23日
「球磨(くま)焼酎」とも呼ばれる米焼酎の芳醇(ほうじゅん)さを知ったのは10年前、熊本支局に赴任してからだ。熊本・球磨地方特産の米焼酎を、福島県西端の山あいの地で造っていると聞き、蒸留所を訪ねた。 新潟県境の只見町。 …
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2020年12月23日
7月に公開された大林宣彦監督の遺作「海辺の映画館―キネマの玉手箱」(179分)に続いて、テレビドラマを再編集し、今年のカンヌ映画祭で「オフィシャルセレクション」に選出された深田晃司監督の摩訶(まか)不思議な恋愛映画「本 …
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2020年12月15日
10月に「OL進化論」(秋月りす/講談社)の最新42巻が刊行された。連載開始は1989(平成元)年。制服姿の女性会社員が当たり前に「OL」と総称されていた時代だ。彼女らの日常を中心に描くほのぼの系4コマコメディーで、年 …
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2020年12月15日
庄司 武史 著 ●432ページ ●ミネルヴァ書房(税別3500円) 振り幅が激しい人物伝 社会に出て任地に向かう列車の中で清水の本を読んで、えらく感心したことがある。その本「流言蜚語」を開くとボールペ …
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2020年12月15日
コロナ禍の飲食店を支援するためスマホアプリを使って先払いする「さきめし」。使ったことはなくても、聞いたことがある人は多いだろう。このアプリを開発したのは福岡のIT企業Gigi株式会社だが、同社に「さきめし」のアイデアを …
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2020年12月15日
京都市に本社がある、精密機器大手・島津製作所。約20年前、同社社員がノーベル化学賞を受賞するなどで知られる。実は創業時は仏具を扱っていた。僧侶で宗教関連の著作が多い鵜飼秀徳さんが、歴史に翻弄(ほんろう)されながらも、し …
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