疫病のまん延は確かに大変なことだし、生活様式の変化も劇的で苦労はあった。落ち込む経済は死活問題、深刻な課題に取り組む日々は続く。だが一方で、強制的だったからこそ判明した「無駄」もある。「2020年に関する意識調査」(BIGLOBE・東京)によると、20~30代の9割は在宅勤務に肯定的で、通勤時間や付き合いの飲み会など“無駄”に気づいた、と感じていることが分かった。
全国の20~60代の1,000人を対象にした調査。まず、今年在宅勤務をした人は40.4%、していない人が59.6%。「在宅勤務が広がってよかったと感じるか」という問いに対しては、20、30代の9割が「そう思う」「ややそう思う」と回答。40代は8割、50代は7割強と、マネジメント世代になると減少していくが、それでも案外肯定的な人が多い。
そこで、「新しい生活様式での仕事のやり方を経験し、これまでは当たり前だったが無駄である・意味がないと感じたもの」について質問したところ、通勤時間(35.4%)が最も多く、次いで「仕事付き合いの飲み会」(31.1%)、「ハンコ」(27.7%)と続いた。
2020年が日本にとって変革の1年となったと考える人は7割にのぼり、8割が感染予防しながらの生活様式に慣れたと回答。感染予防対策をしながらの生活が当たり前になっている反面、感染者数がなかなか減らない現状を見ると、慣れからくる「緩み」というマイナス面にも着目すべきかもしれない。