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コロナ禍の世界で生まれる赤ちゃん1億1,600万人 ユニセフが妊産婦へ呼び掛け「母乳は続けて。抱っこし、ふれ合いを」

バルセロナの病院で生まれたばかりの娘を抱く母親。(スペイン、2019年1月1日撮影) © UNICEF_UN0269508_Barrena-Capilla AFP-Services
バルセロナの病院で生まれたばかりの娘を抱く母親。(スペイン、2019年1月1日撮影) © UNICEF_UN0269508_Barrena-Capilla AFP-Services

 ユニセフ(国連児童基金)は、新型コロナウイルスのパンデミックが世界保健機関(WHO)により3月11日に宣言されて以降、40週以内に生まれると予測されている赤ちゃんの数が、世界で推定1億1,600万人に上ると発表した。

 各国でロックダウン(都市封鎖)や緊急事態宣言の発令による外出禁止・自粛などの封じ込め対策が行われ、保健センターは新型コロナウイルスへの対応に追われている。そうした中で、物資や機器が足りず、助産師を含む医療従事者たちは感染者治療のため再配置され、出産に対応する熟練した助産師が不足。ユニセフ事務局長のヘンリエッタ・フォア氏は、「妊婦が感染することを恐れて保健センターに行けず、逼迫(ひっぱく)した医療サービスやロックダウンのために救急医療を受けることのできない世界に、生命をもたらすための準備をしなければなりません」と危機感を表している。

 ユニセフによると、パンデミック宣言以後、9カ月の間に最も多くの出生が予測される国は、多い順にインド(2,010万人)、中国(1,350万人)、ナイジェリア(640万人)、パキスタン(500万人)、インドネシア(400万人)。これらの国のほとんどは、パンデミック以前より新生児死亡率が高く、現状況によって死亡率がさらに高まる恐れがあるという。推定出生数が6番目に高い国である米国では、330万人を超える赤ちゃんが3月11日から12月16日の間に生まれると推測されており、ニューヨークでは、多くの妊婦が病院で出産することに不安を抱いているため、政府は代替となる出産センターの整備を検討しているという。

北部コロゴの病院で生後10日の赤ちゃんを抱く女性。母親が三つ子の出産時に亡くなってしまったため、女性と3人の姉妹が赤ちゃんの世話をしている。(コートジボワール、2020年4月28日撮影) © UNICEF_UNI325619_Frank Dejongh
北部コロゴの病院で生後10日の赤ちゃんを抱く女性。母親が三つ子の出産時に亡くなってしまったため、女性と3人の姉妹が赤ちゃんの世話をしている。(コートジボワール、2020年4月28日撮影) © UNICEF_UNI325619_Frank Dejongh

 ユニセフは妊娠中の女性たちに対し、妊娠中・出産時における新型コロナウイルスの母子感染について現時点で不明とした上で、以下を推奨している。

・ウイルスから身を守るための予防策に従い、感染を疑う症状がないか体調を注意深く観察し、懸念や何らかの症状がある場合は最寄りの指定施設に相談する。

・感染を回避するために、他の人々と同じ予防策を講じる。物理的な距離を保ち、人との集まりを避け、オンラインでの保健サービスを利用する。

・影響を受ける地域やリスクのある地域に暮らし、発熱、咳、呼吸困難等がある場合は、早めに医療機関に相談する。

・母乳からはこれまでウイルスが検出されていないため、感染している、または感染疑いがある場合でも、赤ちゃんへの授乳は続ける。感染した母親は、赤ちゃんに授乳する際はマスクを着用し、赤ちゃんに触れる前後に手を洗う。そして、定期的に表面を清潔にして消毒する。

・赤ちゃんを抱っこし、母と子の肌のふれあいを続ける。

・助産師または医師に、出産するのに最も安全な場所についてアドバイスを求め、また不安を軽減し時間通りにその場所に到着できるようしっかり出産計画を立てる。

・赤ちゃんが生まれた後も、定期予防接種を含む医療サポートを受け続ける。

Mariama Sirem Djalo is supported by friends as she wait to go into labour at the maternity ward of the Simao Mendes hospital in Bissau, Guinea Bissau, Wednesday, January ユニセフが支援するビサウの病院で出産の時を待つマリアマさん。(ギニアビサウ、2020年1月15日撮影) © UNICEF_UNI285112_Prinsloo
ユニセフが支援するビサウの病院で出産の時を待つマリアマさん。(ギニアビサウ、2020年1月15日撮影) © UNICEF_UNI285112_Prinsloo

 ユニセフは現時点で、妊婦が、妊婦でない人々以上に新型コロナウイルスの影響を受けやすいことを示すデータはないとする中、各国の政府と医療提供者に対し今後数カ月の間に生まれてくる命を守るよう、以下のような緊急呼び掛けを行っていくという。

・妊婦が妊婦検診、熟練した出産ケア、出産後ケア、および必要に応じて新型コロナウイルス関連ケアを受けられるよう支援する。

・医療従事者が必要な個人用防護具を保持し、新型コロナウイルスのワクチンが利用可能になった際には優先的に接種をできるようにすることで、パンデミック時にすべての妊婦と新生児が高品質のケアを受けられるようにする。

・出産前後に、保健施設においてすべての感染防止および管理対策がとられていることを保証する。

・保健員が自宅訪問を通じて妊婦や母親になった女性に面会できるようにする。遠隔地に暮らす女性には、出産を待つ妊婦のための待機施設(maternal waiting home)を利用するよう促し、モバイル端末を医療に利用することで遠隔診察を実施する。

・保健施設が閉鎖されている地域では家庭での出産を行えるよう、医療従事者を守り、清潔な出産キットを提供し、トレーニングを行う。

・命を守るサービスへの資源の割り当てと母子保健のための物資を確保する。

カブールの病院で受け取った出生証明書を持つ母親と赤ちゃん。(アフガニスタン、2020年3月3日撮影) © UNICEF_UNI309807_Frank Dejongh
カブールの病院で受け取った出生証明書を持つ母親と赤ちゃん。(アフガニスタン、2020年3月3日撮影) © UNICEF_UNI309807_Frank Dejongh

 母の日を前にフォア氏は、「パンデミックによって多くの家族が引き離された中で迎える母の日に、心が痛みます。しかし、今は皆が心をひとつにし、団結する時でもあります。妊娠中のすべての母親が、今後数カ月のうちに安全に出産するために必要な支援を受けられるようにすることで、命を救うことができます」と呼び掛けている。

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