小学館の国語辞典『大辞泉』編集部は、「あなたの言葉を辞書に載せよう。2019」キャンペーンで一般から募集していた10の言葉のイメージのうち、同辞典のデジタル版等に収録・公開するものを選出。厳正な選考により決定した68本を発表した。
このキャンペーンは「大辞泉」編集部がセレクトした10の言葉(「令和」「誠意」「東京大学」「官僚」「本」「夫」「妻」「アルバイト」「盛る」「アダルト」)のイメージを一般から広く募集し、年代や性別、人によって解釈が違う言葉の姿を、さまざまな角度から捉え直してみようという試み。2013年の第1回キャンペーン開催時から、そのユニークな企画内容が注目を集めている。
採用した言葉のイメージ(一部)は以下の通り。
【令和】日本が日本らしさを求めた初めての元号。(COCOAさん)
【誠意】相手に対し、自分ができうる最善の行動に全力で臨もうとする心。(たかちさん)
【東京大学】神童が神童でなくなる場所。(マシュマロさん)
【官僚】苦労はあまり知られず、悪者にされがちな職業。(ぶーこさん)
【本】毒にも薬にもなるもの。人によっては睡眠薬にもなる。(オメガさん)
【夫】いてほしいときにいない人。いなくていいときにいる人。(sakuさん)
【妻】夫を育て子供も育てる人である。(ちびさん)
【アルバイト】AIと人類の全面戦争における最前線。(外房内房さん)
【盛る】スベり恐怖症が生み出す、無駄な創作意欲。(青波楼人さん)
【アダルト】日本において不当に地位を貶められている英単語のひとつ。(キッチンDさん)
『大辞泉』編集部はこの発表について、「コロナ禍の暗いニュースが多いなか、あらためて日常を取り戻す話題として、『言葉』から日本や私たちの暮らしを見つめ直してみてはいかがでしょうか」と。