まめ学(´豆`)
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“資源は未来からの預かりもの” 花王、日本製紙の取り組み【サステナブル・ブランド国際会議 part3】

花王の歴代パッケージ(左から古い順で)。
花王の歴代パッケージ(左から古い順で)。

 サステナブル(持続可能な)社会の実現のために、私たちが取り組むべきことは何か――横浜で2月19・20日に開催された「サステナブル・ブランド国際会議2020」にはそのヒントが多く転がっていた。

 リサイクル・リユースも大事なコンセプトではあるが、そもそも限られた資源を有効に使うためには、なるべくゴミを出さないという姿勢が必要だ。「(ゴミの減量化や詰め替え商品の普及には)消費者の生活習慣を変える必要があると言われ続けてきたが、実際にそれを変えるのは非常に難しい。だから私たちは、利用者にとって可能な限り使いやすい(面倒だと思われないような)商品にするよう努力している」と語るのは花王の執行役員デイブ・マンツ氏。

「人びとのよりサステナブルなこころ豊かな暮らしのために」について講演する花王のデイブ・マンツ氏。
「人びとのよりサステナブルなこころ豊かな暮らしのために」について講演する花王のデイブ・マンツ氏。

 1991年から詰め替え用製品を販売している花王は、使いやすさや軽量化などの改良をいくつも重ね、2016年には現在の最新形態である「ラクラクecoパック」を発売。シャンプー・コンディショナーなどのラインアップで採用している。環境保護やゴミの分別では欧米諸国が世界をリードしているイメージがあるが、意外にも日本はほかのどの国と比べても“詰め替え文化”が発展しているという。花王はアメリカやヨーロッパでも詰め替え商品を展開させようとしてきたが、今のところ消費者や小売店のニーズをつかめていない。そこで期待がかかるのが現在開発途中の様式「Air in film bottle」(仮称)だ。詰め替えパックの最大の難点はそれ自体、“自立”した商品ではないこと。中身の大部分を本体に移してしまうと、軽量化ゆえに使いかけ状態のパックの扱いが難しい。花王ではラクラクecoパックを立てかける「スマートホルダー」という商品もあることはあるが、別途ホルダーを買うという手間が伴ってしまう。現在の生活スタイルを変えることなく詰め替え商品への切り替えを促せるのがAir in film bottleだ。パックの外側に空気を注入する仕組みで、シャンプーなどを最後の1滴まで無駄なく使えるのも特徴。外側に空気の層があるため、中身が減ってもボトルの形状を維持することができる。今年の夏、アメリカでの発売を皮切りに、日本・ヨーロッパでの展開を目指している。

花王が現在商品化を目指している新パッケージ「Air in film bottle」。
花王が現在商品化を目指している新パッケージ「Air in film bottle」。

 日本では現在、プラスチックレジ袋の使用が大きな関心を集めているが、海洋ゴミ問題を解決するためには、弁当容器・食品トレイなどで使われるプラスチックについても考える必要がある。“紙でできることは紙で。”“ワンウェイ(使い捨て)パッケージに紙が求められる理由”を打ち出しているのは日本製紙。同社の金子知生氏は「資源は未来の子孫からの預かりもの」と断言する。イベント会場や屋台などの短時間利用では紙容器が有効だが、お弁当のように調理→出荷→店頭→消費者と長時間使用する場合は液漏れなどの問題が発生する。現在日本製紙が取り組んでいるのは「イージーセパレーション」(easy separation)容器。容器本体は紙製だが、表面に薄いプラスチックの膜を加工。食品を食べた後は手で簡単にプラスチック膜をはがすことによって、本体である紙のリサイクルを可能にするという。

日本製紙が開発している「イージーセパレーション」容器。
日本製紙が開発している「イージーセパレーション」容器。

 私たちが便利さを追求した結果、日常生活はプラスチック製品であふれている。あなたの家庭でも、日々相当な量のプラスチックゴミを出しているのではないだろうか。電気をこまめに消す、マイバッグを持ち歩くということも大事だが、出したゴミがどうなるかについてももっと目を向けるべきだろう。そうすれば、購入する商品や利用する店・企業がどの程度エコフレンドリーであるかについてももっと関心が高まるはずである。

日本製紙の金子知生氏。
日本製紙の金子知生氏。
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