まめ学(´豆`)
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“利益ではなく価値の創出を”  【サステナブル・ブランド国際会議 part2】

「社会課題解決のためのイノベーション」について話す、セイコーエプソンの小川恭範CTO(左)とオムロンの宮田喜一郎CTO(右)。
「社会課題解決のためのイノベーション」について話す、セイコーエプソンの小川恭範CTO(左)とオムロンの宮田喜一郎CTO(右)。

 企業とは利益を追求するもの――これが従来の考え方だった。しかし、SDGs(持続可能な開発目標)や環境保護・貧困の絶滅が叫ばれる今、社会貢献なくして企業が発展し続けることはないだろう。では、各ブランドはどのようにしてサステナブル(持続可能な)社会にコミットすべきなのか。その最新事例や画期的な取り組みを紹介する「サステナブル・ブランド国際会議」が横浜市で開催された。

 利益ではなく社会貢献を優先するという“犠牲”を自ら課したのが、たばこメーカーのフィリップ・モリス・ジャパンだ。たばこを販売し続けてきた会社ながらたばこが及ぼす健康被害を自覚。企業ミッションに「Designing a Smoke-Free Future(煙のない社会を目指して)」を掲げ、いずれは紙巻きたばこ事業からの撤退を目指している。WHO(世界保健機関)の試算では、2025年時点でも世界の10億人がたばこを吸っているという予想だ。フィリップ・モリスでは消費者に「たばこを吸わないのであれば、始めるな。たばこを吸っているのであれば、禁煙しよう。禁煙できないのであれば、変わろう」と訴え、紙巻きたばこに代わる商品開発に力を注いでいる。最近話題となっている加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」もその1つだ。同社の濱中祥子氏は「明日たばこの販売をやめたからといって、人々がすぐに喫煙をやめるわけではない。より良い代替品を提供してリスクを低減させたい。自分たちが売っている製品そのものを変えるというジレンマはあるが、たばこの害から目をそらさず、サステナビリティに向けて取り組んでいきたい」と明言する。

フィリップ・モリス・ジャパンの濱中祥子氏。
フィリップ・モリス・ジャパンの濱中祥子氏。

 プリンターで有名なセイコーエプソンは、印刷の結果発生する紙をどうにかできないかと自問。2017年1月にオフィス用製紙機「PaperLab A-8000」を発売した。プリンターを使う結果、オフィスには不要になった印刷紙がたくさん余る。また個人情報保護の観点から、シュレッダーにかける必要がある書類も多い。水をほとんど使わずに紙を分解(繊維化)して新たな再生紙を作るPaperLabがあれば、紙のリサイクル循環をオフィス内で実現することが可能だ。現在、太田区役所・長野県諏訪市役所・金融機関などで50台が稼働している。セイコーエプソンの小川恭範CTOは「社員一人ひとりに(もうけではなく)社会課題の解決が大事だと意識させたい」との運営方針を示した。

EPSONのブースに集まる参加者たち。
EPSONのブースに集まる参加者たち。
オフィス用製紙機「PaperLab A-8000」の展示。
オフィス用製紙機「PaperLab A-8000」の展示。

 

【part3】へと続く。

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