今年もそろそろ“まとめもの”の時期。2019年に発覚した企業不祥事に関して、全国1,000人の男女(20~60代)を対象に、「最もイメージダウンした出来事」について『広報会議』(宣伝会議・東京)がアンケート調査を実施したところ、不名誉な不祥事ランキングで1位に輝いてしまったのは、「かんぽ生命・ゆうちょ銀行で不適切販売」だった。
2位は「レオパレス21の建築基準法違反発覚」、続いて「吉本興業で相次ぐタレントの不祥事と事務所の対応」。昨年はスポーツや大学に関連する不祥事が目立ったが、今年は大手企業の不正に関する報道が相次ぎ、組織風土やコンプライアンスが問われる事態に。電子マネーやAIデータ、ネット上の口コミなどテクノロジーに起因する問題も目立っているという。
【2019年 イメージダウンした不祥事ランキング】
(カッコ内は回答者1,000人中の選択者数の割合)
1位:かんぽ生命・ゆうちょ銀行で不適切販売が発覚(48.7%)
2位:レオパレス21の建築基準法違反(38.5%)
3位:吉本興業で相次ぐタレントの不祥事と事務所の対応(37.3%)
4位:関西電力の幹部らが高浜町の元助役から金品受領(29.7%)
5位:セブン・ペイがセキュリティ問題で撤退発表(21.3%)
6位:日産・ゴーン逮捕と西川廣人CEO解任(19.9%)
7位:食べログなどの口コミ評価問題、公取委が実態調査(6.2%)
8位:リクナビが「内定辞退予測」企業に販売(4.4%)
9位:「宅ふぁいる便」大規模な個人情報漏えいでサービス停止(3.8%)
10位:カネカ、元従業員妻がTwitterでパタハラ告発(2.1%)