まめ学(´豆`)
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親子の会話が創作意欲を刺激 JA共済書道・ポスター表彰式

 自動運転車で初めての死亡事故が昨年3月、米アリゾナ州で起きた。自動運転モードで走行中の車が“横断歩道外”を歩く歩行者をはねて死亡させた。“自動運転時代”の事故減少に期待するのはまだ早急かもしれない。

 自動運転車の将来に思いをはせてみたのは2月1日に東京都内で開かれた、今年で47回目を迎える「全国小・中学生交通安全ポスターコンクール」(JA共済主催)の表彰式会場で、16万2,262点の応募作品の中から見事選ばれた大賞作品12点の中に、将来の自動運転時代のポスターを先取りしたように思える作品に出会ったからだ。

内閣府特命担当大臣賞を受賞した大豊裕希君と受賞ポスター
内閣府特命担当大臣賞を受賞した大豊裕希君と受賞ポスター

 それは、内閣府特命担当大臣賞を受賞した島根県安来市立十神小3年の大豊裕希君(9)の作品。横断歩道を渡ろうと手を挙げている6人の子どもたちを無視して、4台の車が猛スピードで眼の前を通り過ぎる情景を描いている。

 横断歩道の上下に「見えてる?」「手を上げてまっているよ」と伝えたいメッセージが大書されている。

 大豊君は「お母さんと一緒に散歩していた時に経験したことです。『挙げている手が見えないの?』とお母さんと話していたら、この状況をポスターに描きたくなった」と話す。

 特に「見えてる?」というメッセージにはっとする。これが「止まれ!」だったら、目を止めなかったかもしれない。

 大豊君は、横断歩道で手を挙げる歩行者を無視するドライバーの視線を押さえて、歩行者優先の交通ルール無視の現実を冷静な“視座”から見つめている。昨今頻発する、追い越されただけですぐ“きれる大人”の「あおり運転」の非道を思うと、見習いたい貴重な視座だ。

 冒頭の事故の教訓を踏まえれば、仮に100%に近い安全な自動運転の時代が到来しても、常に「見えてる?」と冷静に安全性を問う姿勢が大切―と大豊君の作品は将来を先取りして教えてくれたような気がする。

「出発の朝」で文部科学大臣賞(半紙の部)を受賞した高橋康太君
「出発の朝」で文部科学大臣賞(半紙の部)を受賞した高橋康太君

 表彰会場では今年で62回目を迎える「全国小・中学生書道コンクール」(JA共済主催)の表彰式も併せて行われた。142万1,059点の応募作品の中から優れた作品計16点が農林水産大臣賞、文部科学大臣賞の大賞に選ばれた。

 大賞16点のうち注目したのが文部科学大臣賞(半紙の部)を受賞した兵庫県三木市立中吉川小学6年の高橋康太君(12)の作品「出発の朝」。

 バランスの取れた端正な4文字は、今春中学に進む高橋君の、晴れた朝のように爽やかな決意のようなものが香る。これから伸びゆく若葉を照らす春のうららかな陽光がこちらに振り注いでいるかのように輝いて見えた。

 高橋君は「発という文字の右のはねる部分をいかにバランスよく半紙内に収めるか苦労した。これまでの努力が実を結んだ」と喜ぶ。6回目の挑戦で今回初めて受賞した。中学進学に向けて幸先の良い“出発”を自らの力で勝ち取った。

受賞者に賞状が贈られた「全国小・中学生書道・交通安全ポスターコンクール」の表彰式=東京都千代田区のJA共済
受賞者に賞状が贈られた「全国小・中学生書道・交通安全ポスターコンクール」の表彰式=東京都千代田区のJA共済

 


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