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スーモジャーナル

進化するリノベーションスクール@北九州。創発されるまちのあり方(1)

北九州市の都市政策である「小倉家守構想」をもとに、中心市街地のにぎわいと雇用の創出の実現を図るための核として平成23年から始まった「リノベーションスクール@北九州」。リノベーションスクールについてはSUUMOジャーナルでも2013年9月に第五回の様子を伝えている(http://suumo.jp/journal/2013/09/10/51440/)。

そこでも伝えているとおり、核となるスクールのプログラムは実際に存在する遊休不動産を題材に、全国から集まった受講生が、与えられた不動産でどのような事業を展開し、そのために必要なリノベーションプランを練り、アイデアと収支を事業計画にまとめ不動産オーナーに提案するまでを四日間で行うというもの。それだけでも十分に実践的な再生活動だと思えるが、第六回である今回のリノベーションスクールでは、当初の目的であった「中心市街地のにぎわいと雇用の創出の実現」にむけてさらに進化を遂げている。

今回は、そのスクールの全体的な概要についてお伝えする。

進化するリノベーションスクール

最終日に行われた公開プレゼンテーションでアドザイザーを務めた馬場正尊さんがスクール終了後にフェイスブック上でつぶやいた「もはやこれはスクールではなく、新しい都市計画の方法。オーナーも市民も専門家も、同じテーブルについてコンセンサスをとりながら事業を構築していくプロセス。四日間、缶詰だけど。都市計画の発明かも」。このコメントは今回の第六回リノベーションスクール@北九州の「進化」を的確に伝えている。

実は第五回のリノベーションスクールでもスクールを核とした「リノベ祭り夏の陣」として、スクール開講地周辺の空き店舗の軒先でクリエイターの作品を直接手に取れるよりみち市の開催、過去のスクールで事業提案され稼働が具体化した案件を巡るリノベツアーなど、受講生以外でもイベントに参加できる試みが始まっていたのだが、今回は受講生以外の一般市民の参加機会を拡大し、まちへの関心がいっそう高まるような企画が盛り込まれた形に進化を遂げている。

遊休不動産の活用はきっかけ

「リノベ祭り2014冬」と称する第六回リノベーションスクール@北九州。そのキャッチコピーは「しる・みる・めぐる まちをあそぶ4日間。」単体の建物の再生だけを視野に入れた取り組みを超えて、その建物の建っているエリアのにぎわいを創出し、それがエリアの価値につながり、地域を生まれ変わらせ、結果的に建物を再生・利用する機会や手法が拡大する、そのような流れをできるだけ多くの人とともに考えようとしている姿勢が伝わってくる。

今回のスクールでは、前回以前の倍となる10カ所の遊休不動産で事業を計画し、あるいはセルフリノベーションを通じて活用を促すとともに、スクールの中で提供されるまちづくりレクチャーが公開され参加できたり、路上で開催されるナイトパーティーや音楽イベントを楽しんだり、前回に続き手づくり作家のためのフリーマーケット(よりみち市)が開かれたり、はたまたキッチンカーや屋台によるテンポラリーな飲食街が登場したり、と市民が“まちに関わる”機会を拡大させている。

さらに大きな進化が「公共空間活用コース」の登場である。これは、スクールで考える対象が民間の遊休不動産だけでなく、公共空間もリノベーションの対象として捉える試みだ。今回は市民のシンボルである小倉城とその周辺を使ってまちの歴史や文化に触れることができる企画「風雲!小倉城」が用意され、受講生だけでなく市民も一緒にまちを再発見するというものだ。

リノベーションスクールがこのように進化する背景として、社会のなかにおける市民と市民、市民と行政の関係性における根本的な課題が浮かび上がる。ここは民間のものでここは行政のもの、あるいはここは私のものでそれ以外には無関心、といった関係性である。

そのような課題認識を起点に、北九州におけるリノベーションスクールは、個別の建物だけをリノベーションするのではなく、まちで暮らし、まちを使うにあたり市民と市民、市民と行政の関係そのものをリノベーションすることで、まちのにぎわいを創出し地域の価値を高めそして不動産の利活用を進めてゆく、そのような好循環を生み出すための提案を投げかけ、それを具体化する挑戦だといえる。

●リノベーションスクール@北九州
HP:http://renovationschool.net/kitakyu/

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