環境に配慮した消費を促す「グリーン購入」 10団体が「第22回グリーン購入大賞」を受賞!

「グリーン購入大賞」の表彰式。
「グリーン購入大賞」の表彰式。

 日々の生活で環境・社会に優しい買い物を実践する“エシカル消費”。その具体的な方法の一つに「グリーン購入」というものがある。グリーン購入とは、環境や社会に配慮した製品・サービスを、環境負荷低減に努める会社から優先的に買うことを指し、約1,300の企業・自治体・民間団体などで構成する「グリーン購入ネットワーク(GPN)」(東京)がその普及と啓発を行っている。この度「第22回グリーン購入大賞」が発表され、グリーン購入の拡大に取り組む10企業・団体が表彰された。

環境大臣賞を受賞した「キミカ」の笠原文善社長。
環境大臣賞を受賞した「キミカ」の笠原文善社長。

 大賞と環境大臣賞を受賞したのは、食物繊維の一つである「アルギン酸」を国内で唯一製造する「キミカ」(東京)。アルギン酸はコンブやワカメなどの海藻類に特有な成分。キミカでは漂流して“海のゴミ”となっている海藻を南米・チリで収集して有効活用。世界一乾燥しているともいわれるアタカマ砂漠で自然乾燥することでエネルギーの消費を大幅に抑えると同時に、安定的な買い取りでチリの漁業関係者の生活を向上させた社会性や、海藻からアルギン酸を抽出した後の残渣(ざんさ)も肥料などに利用する循環型ビジネスが評価された。アルギン酸は食品・薬・化粧品などで使われていて、身近なところではアイスクリームの安定剤やパン・麺類の増粘剤として使用されている。

経済産業大臣賞を受賞した「NGP」の小林信夫理事長。
経済産業大臣賞を受賞した「NGP」の小林信夫理事長。

 大賞と経済産業大臣賞を受賞したのは、自動車部品のリサイクルを行う「NGP日本自動車リサイクル事業協同組合」(東京)。NGPでは使用済み自動車を引き取ってまだ使えるパーツを「自動車リサイクル部品」として再利用。さらに、車の修理でリサイクル部品を使用した場合の二酸化炭素(CO₂)削減効果を共同研究で算定。消費者の環境貢献度を“見える化”した。これまで約670万点のリサイクル部品を販売し、172,676tのCO₂削減に貢献している。

農林水産大臣賞を受賞した「不二製油」の酒井幹夫社長。
農林水産大臣賞を受賞した「不二製油」の酒井幹夫社長。

 大賞と農林水産大臣賞を受賞したのは、パーム油のサステイナブルな調達を実践している「不二製油グループ本社」(大阪市)。ステークホルダーと協働でサプライチェーン上の環境・人権問題に取り組んでいる不二製油グループ。2019年度には工場までのトレーサビリティを達成。農園までのトレーサビリティは2030年までに100%とする計画だ。透明性の高い情報開示も受賞のポイントとなった。

 昨年から設けられている「プラスチック資源循環特別部門」で大賞となったのは、カーペットの水平循環を行う「住江織物」(大阪市)。1990年代に健康・環境・リサイクル+アメニティの“KKR+A”を会社のテーマと設定した住江織物。使用済みペットボトルからポリエステルの糸を製造しているほか、2011年には使用済みタイルカーペットを新しいカーペットの一部に再利用する「ECOSシリーズ」を発売。業界に先駆けて同種製品での生産→使用→再生(再利用)を実現した。他社製品を含む使用済みタイルカーペットを有効活用していることに加え、従来品と変わらない価格で提供することで、グリーン購入が商品を選ぶ際の選択肢となりうる市場を構築した先進性が受賞理由となった。

 グリーン購入ネットワークの会長を務める梅田靖東京大学大学院教授は、「大賞受賞が最後ではない。(今回の受賞が)類似の取り組みを増やすことを願っている」と話した。GPNでは、「紙類」「文具類」「オフィス家具など」など22の品目においてグリーン購入法の基準を策定。基準に従って企業・団体が適合していると判断した商品を「グリーン購入法適合品」としてデータベース「エコ商品ねっと」に掲載している。グリーン購入の商品は地方自治体向けなどの業務用が多いが、冷蔵庫・エアコン・電気自動車・ノート類など身近で手に入るものもある。どのような商品がグリーン購入の対象となっているか、一度のぞいてみてはどうだろうか。

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