スコットランドの文化「ウイスキーづくり」を守るために サントリーが泥炭地と水源の保全活動

Lumo electric train at Waverley station, Edinburgh, Scotland, 21/10/2021

 おいしいウイスキーづくりを支える英北部スコットランドの湿原を回復させ、同地域のウイスキーづくりの文化を守る取り組みを、サントリーグループが現地で11月に開始する。

 

 「Peatland Water Sanctuary」と名付けた泥炭地および水源保全活動。2030年までに400万米ドル以上を投資し、1,300ヘクタール の泥炭地保全を目指すとともに、水源保全活動にも取り組む。さらに、2040年までにサントリーグループで使用する泥炭の2倍の量を生み出すことができる面積の泥炭地保全を目指す。

鹿に荒らされ風雨で更に浸食された泥炭地 Andrew McBride氏提供
鹿に荒らされ風雨で更に浸食された泥炭地
Andrew McBride氏提供

 サントリーグループは、スコットランドに「ボウモア」「ラフロイグ」など複数の蒸溜所を保有している。ウイスキーづくりには良い水を育む湿原の存在や、麦芽を乾燥させる原料になる湿原に堆積した泥炭「ピート」の存在が大切となるが、長年の土地開発などのため湿原が本来の姿を失いつつあるという。長期的なウイスキー生産のために、泥炭地保全に取り組むことになった。

浸食部と排水溝を埋めるなどして平滑にし、復元を進めている様子 Andrew McBride氏提供
浸食部と排水溝を埋めるなどして平滑にし、復元を進めている様子
Andrew McBride氏提供

 具体的には、開発や採掘のために排水されて乾燥化した泥炭地の水位を上げて湿潤な状態に戻し、泥炭の堆積を促し、泥炭湿原ならではの植生を回復させていく。まず、アードモア蒸溜所周辺地域約15ヘクタールを対象に、スコットランド森林土地局、ジェームズ・ハットン研究所と連携して泥炭地復元活動を開始。その後、他地域でも展開していく予定。

ミツガシワの生えた自然の泥炭地の池溏 Andrew McBride氏提供
ミツガシワの生えた自然の泥炭地の池溏
Andrew McBride氏提供
復元され様々な湿原植物が再生した泥炭地 Andrew McBride氏提供
復元され様々な湿原植物が再生した泥炭地
Andrew McBride氏提供

 顧客や社会との“約束”として「水と生きる」を掲げるサントリーグループ。水を育み自然環境を次世代につなぐため、自然環境の保全・再生活動、水に関する環境教育などさまざまな取り組みを世界各地で進めている。国内では2003年に水源養成を目指した森林保全活動「天然水の森」を開始し、15都府県21カ所約1万2,000ヘクタールで展開。アメリカ、インドなどにも広がっている。今回のスコットランドでの活動を通しても、水品質・保水機能向上・生物多様性の保全や、炭素を蓄える機能がある泥炭地の保全により、CO2排出抑制への貢献も期待している。

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