前代未聞のセルフドキュメンタリー! 難民家族が自ら撮影した映画『ミッドナイト・トラベラー』公開

bd889c635ddbf267

 米軍が撤退を表明して以来、アフガニスタン情勢は混迷を極めている。米軍の役割や、タリバン側と国際社会とのあり方についてはここでは議論しないが、このような状況下で住み慣れた家を追われ、場合によっては「難民」として祖国を離れなくてはいけなくなった人々のことを考えると胸が痛む。さまざまな意見が飛び交った東京オリンピック・パラリンピック。連日行われた選手たちの熱い戦いや、日本選手団のメダル数と合わせて、このオリンピックを機に「難民」の存在を意識するようになった人もいるのではないだろうか。

 9月11日は、アメリカで同時多発テロが発生した日。世界を震撼させた出来事であっただけに、2001年9月11日に自分がどこで、何をしていたかを覚えている人も少なくないかもしれない。その9月11日(土)に、監督自らが家族とともにスマホで撮影した、前代未聞のセルフドキュメンタリー映画『ミッドナイト・トラベラー(MIDNIGHT TRAVELER)』(87分)が公開される。

 この映画の監督で、映像作家のハッサン・ファジリ氏は2015年、タリバンから死刑宣告を受ける。制作したアフガニスタンの平和に関するドキュメンタリーが国営放送で流れると、タリバンはその内容に憤慨。出演した男性を殺害し、監督したファジリ氏にも危険が迫っていた。ファジリ氏は、妻と二人の幼い娘たちを守るため、そして安住の地を求めて国外へと逃れることを決意する。徒歩を含めたその移動距離は、アフガニスタンからヨーロッパまでの5,600km。

 『ミッドナイト・トラベラー』の撮影に使われたのはファジリ氏らの3台のスマホ。Day1(初日)のタジキスタンから始まるその旅は約3年に及ぶ。移動しながら(時には走りながら)撮影された映像は、当然ながらブレている時もある。しかし、言葉以上に私たちに、「難民」になるということがどういうことであるのかを考えさせてくれる。そして、生まれた国は違うが、一市民として生活していた家族が、どのような気持ちで旅を続けたのかを鮮明に伝える内容になっている。

 ファジリ氏の娘たちが滑り台で遊ぶ姿は、場所を変えれば日本のどの公園でも見ることができる一コマだ。違うのは、「もうこんな生活はやだ」という一家の言葉。

 配給先のユナイテッドピープル(福岡)は、映画公開を記念して9月11日(土)と12日(日)にトークイベントを開催する。初日のゲストはジャーナリストの安田純平氏。二日目のゲストは、ジャーナリストで映画監督でもある綿井健陽氏。イベントの会場はシアター・イメージフォーラム。

 映画は、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか、全国で順次公開される。
全国選抜小学生プログラミング大会
スポーツ歴史の検証
スポーツ歴史の検証

K.K. Kyodo News Facebookページ

ニュース解説特集や映像レポート、エンタメ情報、各種イベント案内や開催報告などがご覧いただけます。

矢野経済研究所
ふるさと発見 新聞社の本
DRIVE & LOVE
11月11日はいただきますの日
野球知識検定
キャッチボールクラシック
このページのトップへ