【この人に聞く!】リサイクルが当たり前になる社会に 日本環境設計の社長・高尾正樹さん(1)

日本環境設計の高尾正樹社長。
日本環境設計の高尾正樹社長。

 日本には優れた技術や会社がたくさんあるが、世界で唯一ペットボトルをペットボトルにリサイクルすることができる工場(ペットリファインテクノロジー)が神奈川県川崎市にあることをご存知だろうか。回収率93%、リサイクル率85%を誇る日本のペットボトルだが、使用済みペットボトルからペットボトルが作られる割合は約10%。使用済みペットボトルの多くは、プラスチック容器やじゅうたんなどの材料としてリサイクルされ、そのままペットボトルに生まれ変わる割合はまだまだ少ない。その「ボトルtoボトル」100%を目指すのが、親会社である「日本環境設計」(東京)の社長を務める高尾正樹(たかお・まさき)さん。今回は高尾さんに、ポリエステルリサイクルの現状や私たちが実践できるリサイクルについてお話を伺った。

創業を祝う高尾社長(左)と岩元会長。
創業を祝う高尾社長(左)と岩元会長。

 40代と若い高尾さんだが、実は岩元美智彦会長とともに日本環境設計を設立した創業者の一人だ。その出会いは、高尾さんが大学生であったころにさかのぼる。大学で化学工学を、そして大学院で技術経営を専攻した高尾さんは、漠然とコンサルティング会社などへの就職を思い描いていた。しかし、大学の研究者・大学生・企業の担当者らが集まる異業種交流会で岩元会長と知り合い、「一緒に(企業)ユニフォームのリサイクルをやろう」と誘われる。当時、繊維商社の営業マンであった岩元会長は「リサイクルが商売になる」と考えていて、事業を一緒に進めてくれる仲間を探していた。この二人の出会いが2007年の日本環境設計設立へとつながるのだが、高尾さんは「ノリだった」と振り返る。「学生だったから深くは考えていなかった。でもおもしろそうだと思った。いざという時はどうにかなると考えていた」と語る。

綿のリサイクル研究をする高尾社長。
綿のリサイクル研究をする高尾社長。

 高尾さんと岩元会長が新規事業を立ち上げようとしていた時代は、まさにファストファッション最盛期。安価な服を大量に生産、そして消費することがよしとされ、洋服をリサイクルするという概念は浸透していなかった。そのような中、ある大手商社が高尾さんらの事業提案に興味を示し、ここで日本環境設計が誕生する。最初に手がけたのは古くなったユニフォームのリサイクルコンサルティングだったが、洋服が洋服によみがえるリサイクルではなかった上に、リサイクルそのものについては違う会社の技術と工場に頼っていた。「服から服へ」という高尾さんの夢が実現するには、越えなくてはいけない壁がいくつも存在した。その詳細についてはpart2でお伝えする。

BRINGの回収ボックス。
BRINGの回収ボックス。

 現在、日本環境設計の最も大きな柱は、ポリエステル製の服からリサイクルポリエステルの服を作る事業「BRING」だ。昨年、ECサイトをオープンしたほか、大丸松坂屋・イオン・はるやま商事・スノーピークなど、さまざまな企業・ブランドと提携し、着られなくなった服の店頭回収も実施している。

Part2へと続く

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