【サーキュラーエコノミー】Part3  気候変動対策とテレワーク拠点を同時にかなえる、長野県白馬村の取り組み

大自然が満喫できる白馬村。
大自然が満喫できる白馬村。

 昔の「リニアエコノミー」でも、最近の「リサイクリングエコノミー」でもない、新たな経済モデルとして脚光を浴びているのが「サーキュラーエコノミー」(Circular Economy、以下CE)だ。欧米だけではなく、中国・インドネシアなどでも注目されている経済モデルだが、日本での認知度はまだまだ低い。一般社団法人「サーキュラーエコノミー・ジャパン」の中石和良(なかいし・かずひこ)代表理事は、「日本が世界の潮流から取り残されつつある」と危機感を表す。

「サーキュラーエコノミー・ジャパン」の中石和良代表理事。
「サーキュラーエコノミー・ジャパン」の中石和良代表理事。

 CEの最大の特徴は「ゼロWaste」。廃棄物を出さない・廃棄物を捨てないという前提の上で制度設計を行う。世界初のサーキュラーエコノミー・ジーンズを展開しているオランダの「MUD JEANS」は、ファッション業界における低賃金・ジーンズ生産過程で消費される大量の水問題・化学繊維が生態系に及ぼす影響の3課題を解決すべく、2012年に創業。ビジネスプロセスは、
 1)サーキュラーなデザイン(設計)→2)生産→3)リース・消費者が利用→4)回収→5)アップサイクル・リサイクル→1)サーキュラーデザイン
 という循環型を採用している。このモデルは、9月14~17日まで長野県白馬村で開催されたカンファレンス「GREEN WORK HAKUBA」で紹介され、CEを検討している日本企業の参加者らに大きな衝撃を与えた。白馬村では当初、コロナ禍で推進されたテレワーク・ワーケーションの拠点となるべく動いていたが、Wi-Fiやテレワークスペースだけを用意するだけでは、どんなに自然環境が魅力的でも大勢の定着にはつながらないと痛感。東京から数時間かけて長期滞在するだけの価値を見出そうと、村を挙げてのCEの推進・啓発に着目した。今回約15社の計50人が参加したGREEN WORK HAKUBAは、来年も開催予定。今後、一年に1回もしくは複数回、CEに関する企業や人が集まる場所と機会を、白馬村で提供することを計画している。

山の斜面に用意されている「ヤッホー!ゲレンデ」でくつろぐ人々。
山の斜面に用意されている「ヤッホー!ゲレンデ」でくつろぐ人々。

 白馬村といえば冬のリゾートを想像する人が大半だろうが、実は冬よりも夏に行えるアクティビティの方が多い。また四季が豊かな白馬村は、春・夏・秋・冬とそれぞれのシーズンでの楽しみ方があるが、近年は深刻な雪不足に悩まされている。気候変動の実態を村の一人ひとりが身をもって感じており、気候変動と合わせて村の発展可能な未来のために、CEに大きな期待を寄せているという。

 Part4へと続く。

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