新型コロナの感染拡大で放送延期が続く春アニメ。放送延期による過去作品の再放送では、40年以上前の不朽の名作も放送され、親子で楽しめる貴重な機会となったという人もいるだろう。そこでオーヴォ編集部は、今年、40周年を迎える1980年放送のアニメ作品にスポットを当て、「今、子どもに薦めたい、1980年放送のテレビアニメは?」という調査をしてみた。
調査は、J:COMの投票機能を使って5月25日~6月1日に実施し、男女670人から回答を得た(コア層35~49歳)。回答のトップは、ちばあきおの漫画が原作の、野球アニメ「キャプテン」で、18%。中学野球部の歴代キャプテンたちとチームの成長を描く物語は、多くのプロ野球選手にも影響を与えたという。実力不足ながら新キャプテンに就任してしまった、谷口が人知れず行う父との特訓など、影の努力に涙した人は多いはず。1981年の劇場版公開のほか、2007年の実写映画化、2017年の小説化、昨年はコージィ城倉による続編「キャプテン2」 の新連載開始など、今もなお幅広い年代に愛されている名作と言えるだろう。
僅差の2位は、世界名作劇場の第6作「トム・ソーヤーの冒険」で、17%。いたずら好きなトムと親友のハックとの冒険や、トムが巻き起こすさまざまな事件などに、子どものころ夢中になっていたという人は多いかもしれない。トムが一目ぼれした、ガールフレンドのベッキーへの積極的なアプローチなどは、恥ずかしがり屋の男の子にはぜひ見てもらいたい作品。トム役の声を務めるのはドラゴンボールなどでおなじみの声優の野沢雅子。日本アニメーションが制作した本作に描かれた、米・セントピーターズバーグの自然の美しさは、今もなお色あせない。今年3月には「世界名作劇場感動の最終回!名作7選 DVD BOOK」も発売されているので必見だ。
以下、3位「宇宙戦艦ヤマトⅢ」(14%)、4位「怪物くん(カラー版)」(12%)、5位「鉄腕アトム(アニメ第2作)」(13%)、6位「あしたのジョー2」(9%)、7位「釣りキチ三平」(6%)、8位「がんばれ元気」(5%)、9位「伝説巨神イデオン」(4%)、10位「太陽の使者 鉄人28号」(3%)と続いた
現在、地上波では「未来少年コナン(1978年)」や「赤毛のアン(1979年)」など不朽の名作が放送中。春アニメの再開を待ちわびつつ、こんな機会に子どもと一緒に、40周年を迎える名作アニメに触れてみるのも良いかもしれない。