コロナ禍、離婚で離れて暮らす子と会えない親が9割 オンライン面会交流支援を提供

※子ども(左下)と別居親(右下)の交流を見守るスタッフ(左上) ※写真はイメージです(提供:びじっと)
※子ども(左下)と別居親(右下)の交流を見守るスタッフ(左上) ※写真はイメージです(提供:びじっと)

 離婚などで離れて暮らす親子をつなぐ「面会交流」にも、新型コロナウイルス感染拡大が大きな影を落としている。東京・神奈川を中心に面会交流支援事業を行う、びじっと・離婚と子ども問題支援センター(横浜市、以下びじっと)によると、これまで毎月平均50回以上、年間600回以上の面会交流支援を行ってきたが、コロナ禍が深刻化した3月以降は、面会回数が今までの1割にとどまっているという。びじっとでは、外出しての面会交流ができなくなった親子の交流を途切れさせないために、オンライン面会交流支援を開始。一組でも多くの親子が交流を持てるよう、クラウドファンディングで支援を募っている。期間は7月19日まで。目的は、面会交流のためのツールや通信環境の整備、支援スタッフ研修、プロセス整備などで、目標金額は100万円。

 法務省も、コロナ禍において離婚で別居している親子の面会交流が困難なケースが生じている現状を認め、ビデオ通話などによる「リモート面会」を代替手段にすることも可能とする見解を、5月1日にホームページに掲載したことを受けての対策。2府40県で緊急事態宣言が解除されたが、4都道県はまだ解除されていない。びじっとでは、家庭裁判所の審理が止まるなど、「面会交流」は引き続き困難な状況下に置かれているとし、面会できない親子のストレスや不安、健康状態を危ぐしている。

 びじっとでオンライン面会交流支援の案内をしたところ、従来、面会交流を求めて受理面談を申し込んだ人が月平均で7組だったのに対し、3月には14組と2倍に増えたという。イギリスではコロナ禍でも面会交流は非常に重要であり外出制限の例外に当たると明示されているそうで、アメリカなどではオンラインでの面会交流が20年も前から行われている一方、日本ではごくわずかしか行われておらず、面会交流に対する支援体制は、まだまだ重要視されていないのが現状という。

 びじっとが4月にオンライン面会交流の試行案内を行い、5月15日時点で8組の親子がオンラインでの面会を行った。利用者からは、「オンライン面会交流で久しぶりに子ども達の顔が見られてよかったです。正直、始まるまでは不安でしたが、それもなくなりました。子ども達の適応能力の高さに驚いています」という声も寄せられたという。

 びじっと代表理事の古市理奈氏は、「どんな状況でも、離れて暮らす親が自分のことを気にかけていると知ることが、子どもの自己肯定感につながります。子どもも、離れて暮らす親の安否を気にかけています。子どもは自分でオンライン面会の手配をすることができませんので、親や支援団体が直接交流に代わる方法を提示することが重要です」とし、支援に当たっては、中立な立ち位置で父母双方の言い分、子どもの言い分を傾聴し、それぞれの尊厳を尊重することが、とても大切だと指摘。経済的に厳しい状況に置かれている家庭の負担を軽減するため、クラウドファンディングへの協力を呼び掛けている。

 ■びじっとのオンライン面会交流支援

①付添い型オンライン面会交流支援 通常の付添い型面会交流支援と同じように、オンラインでびじっとスタッフが交流を見守る。
 対面での交流とは違うオンライン交流で、どのように子どもに接したら良いか悩んでいる人にも。 料金:1時間未満6,000円、以降30分ごと3,000円(税別)

②連絡調整型オンライン面会交流支援 びじっとスタッフが日程を調整。自由なツールを選択してもらい、都合のよい方法で面会を実施。ツールについて提案をもらえる。 料金:1回4,000円(同)

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