快進撃続く日大ラグビー部  4強へ、立ちはだかる早大

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 日大ラグビー部の快進撃が続いている。秋の関東大学リーグ戦グループで22 年ぶりの2位に輝き、6大会ぶりに出場した第56回全国大学選手権では初戦の 3回戦で、関西リーグの京産大を24―19で退け、準々決勝に進んだ。次の相 手は選手権最多の15回の優勝を誇る早大。これまでより高い次元でのプレーが 要求される相手だ。日大の大学選手権での最高成績はベスト4で、第34回大会 が最後。今の日大の勢いがどこまで通じるのか。常勝軍団になるべく、そして「2028年、創部100年目 に大学日本一」の目標に向け、着実に一段階上を狙う。

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▽京産大のペースに見えても
 日大ラグビー部は「GO 100 STRONG AGAIN」のスローガン を掲げ、創部90年目だった昨シーズンから強化を重ねてきた。中野克己監督は 特にFWの強化に時間を割き、リーグ戦は昨年の5位から大きく躍進した。しか し、選手権では堅さが出たのか。京産大FWにスクラム、モールで押される場面 も多く、おそらく観客の目には京産大のペースで試合が進んでいるように見えた だろう。  ただ、好機を逃さないしたたかな攻撃と、最後までタックルに緩みが出なかっ た粘りの守備で日大が上回っていた。前半31分、スクラムを押されながら素早 く右に展開し、CTBの齊藤芳徳(3年、大分東明)が逆に左に切れ込んで挙げ たトライや、後半17分、左オープン攻撃と見せて一瞬のスピードで縦に抜けた 普久原琉(1年、コザ)のトライは勝負どころで光った個人技だ。さらに後半2 0分にゴール前のモールからトライを許し、24―19と迫られてからの防御で は、全員が執ようなタックルで猛攻に耐え逃げ切った。

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▽攻守に気持ちの強さ
 京産大を47年間指揮してきた大西健監督は、今シーズン限りでの勇退を明ら かにしており、監督の花道を飾ろうと京産大フィフティーンは燃えていた。日大 のFWリーダーでプロップの坂本駿介主将(4年、三本木農高)が「京産大の選 手は気持ちが入っていた」とたたえたほど。しかし、派手さこそないが全員で最 後の一線を守り抜いたしぶとさは、気持ちの強さの表れではないか。リーグ戦の 勝利で、知らず知らずのうちに自信が芽生えてきたのだろう。
 京産大戦に備え、FW戦になるだろうと中野監督は準備を進めてきた。確かに 押されるシーンはあったが「ターンオーバーされることは少なく、ブレークダウ ンの場面は自信を持って戦えた」とという。しかし、次へ向けては手綱を締めた。 「早大戦は今日の5倍、10倍の速いテンポの試合になるだろう。大学選手権で 久しぶりに上にきた。しっかり準備したい」と抱負を話した。

▽同窓生に刺激
 東京都稲城市に、日本の大学ではトップクラスのトレーニング施設が完成する など、学校側のサポート体制も整ってきた。何よりうれしいのは、ラグビー部の 躍進をほかのクラブも応援し、京産大戦には野球部92人のほか、サッカー部、 ゴルフ部など総勢300人以上の仲間たちが駆けつけてくれたことだ。野球部の多鹿 丈一郎主将は「ラグビー部の活躍がうらやましい。プレーに気持ちが入っている 感じがする。野球部も頑張りたい」と刺激を受けたようだ。同窓生が奮い立つ、 これこそ学生スポーツが一番に目指す姿だ。

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