気軽にパラ競技の魅力に触れる パラフェス、東京オリパラ会場で開催

多くの入場者で賑わったパラフェスの会場
多くの入場者で賑わったパラフェスの会場

 パラリンピック競技を体験し障害者への理解を深める「i enjoy ! パラスポーツパーク in ParaFes」が11月16日、2020年東京 オリンピック・パラリンピックの会場でもある武蔵野の森総合スポーツプラザの サブアリーナで開かれた。近所から家族連れや、夜にメインアリーナで開かれた 人気タレントが出演したライブエンターテインメントの前にパラ競技を体験して みようという人たちで会場は熱気にあふれた。

▽体験して分かる難しさ

 20年東京大会の開催が決まった後、パラスポーツに対する認識は広まりつつ ある。テレビ放映など、世間への露出は高まったが、まだなじみ深いという段階には至っていない。会場内には車いすバスケットボールやボッチャ、車いすフェンシング、視覚障害者柔道などのコーナーが設けられ、来場者はパラ競技を体験し、難しさや面白さに触れた。

車いすを操作しながらのバスケットボールは難しい
車いすを操作しながらのバスケットボールは難しい

 学生時代にバスケットボール部員だったという会社員の女性(39歳)は、車いすバスケットボールを体験して「テレビなどで、器用に車いすを操作して健常 者と同じ高さのリングにシュートを決めているシーンを何度も見ているが、実際にやってみると力の使い方が全然違うし、車いすの操作が本当に難しい」と感想を話した。この女性は夜のコンサートを楽しみにしていたが、その前にパラ競技を体験でき「早めに会場に来て得した感じです」。

車いすラグビー元日本代表選手のタックルに思わず目をつぶる
車いすラグビー元日本代表選手のタックルに思わず目をつぶる

 このパラフェスを応援している野村ホールディングス、JXTGエネルギー、 日本航空などのスポンサーもブースを展開し、パラスポーツの魅力を来場者に訴 えた。中には車いすラグビーの元日本代表選手のタックルを経験するという“ハード”なコーナーもあり、会場に近い府中市から家族で来たという会社員、阿部高 広さん(50歳)も親子でタックルを経験した。阿部さんは「(タックルは)想 像以上にすごい振動だった。普段、こんなことは経験できません」と興奮気味に 話し、9歳の息子さんも「音にも驚いた」という。阿部さんは、こういう機会を 経て「パラリンピックに興味が生まれた」と笑顔で話してくれた。

▽困難さの理解が第一歩

 また、パラ競技とは別に会場内に点字ブロックの通路を設置し、健常者に目隠しをして杖を頼りに歩いてもらうという体験コーナーにも列が続いた。普段、ボランティア活動もしているという会社員の男性(56歳)は「自分が体験して、 駅で困っている人たちの気持ちがよく分かった。こういう体験をすれば、点字ブ ロックの上に立ってふさぐような行為は減るでしょう」と実感がこもっていた。 パラリンピックが目指す健常者、障害者が分け隔てなく生きていく「共生社会」 の実現へ何より大切なのが相互理解だ。楽しみながら理解を深めるパラフェスの ような催しが果たす役割は大きい。

点字ブロックの上を目隠しで歩く健常者は恐る恐る
点字ブロックの上を目隠しで歩く健常者は恐る恐る
スポーツ歴史の検証
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