日本の走り幅跳び、一気に世界水準 一番手、20歳の橋岡優輝

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 一気に世界レベルに達した陸上競技男子走り幅跳びの日本の若手が、世界選手権で厚い壁に阻まれ、期待されたメダルを逃した。一番手、20歳の橋岡優輝(日大)は7メートル97の8位で、日本勢では史上初となる同種目の入賞を果たしたが、目指すところはあくまで表彰台だ。8メートル40の日本記録を持つ24歳の城山正太郎(ゼンリン)とともに、2020年東京オリンピックで結果を残すには、より高いレベルでの安定性が求められる。

 ▽陸上界のサラブレッド

 父、利行さんは日本選手権で7度優勝した棒高跳びの元日本記録保持者で、母、直美さんも100メートル障害などで活躍。橋岡はいわば陸上競技のサラブレッドで、早くから注目されていた。今年8月に福井県で行われた競技会で、橋岡は指導を受ける森長正樹コーチが持つ日本記録を更新する8メートル32をマーク。同じ競技会で城山も8メートル40を跳び、城山は世界選手権出場選手中では今季2位、橋岡も同6位でカタールのドーハで開かれた大会にに臨んだ。
 予選で橋岡は8メートル7、城山は7メートル94を跳び、そろって予選を通過たが、翌日の決勝で世界の実力者が一挙にベールを脱いだ。8メートルを越すジャンプが続出し、対して橋岡、城山とも記録は伸びなかった。前半3回の試技で上位8人に絞られ、ここで7メートル77の城山は脱落。7メートル97の橋岡が8位入賞を確定させ後半に進んだものの、後半3回の試技はいずれも振るわず、そのまま8位で競技を終えた。

 ▽世界にひしめく強豪

 優勝した23歳のタジェイ・ゲール(ジャマイカ)は、世界選手権までのシーズン最高が8メートル32。予選も7メートル89の最下位で通過した。ところが、決勝の1回目に8メートル46を跳んでリードすると、2回失敗後の4回目に8メートル69の大ジャンプで金メダルを手にした。技術は荒削りだが、百メートル10秒42のスピードにものを言わせ、低い空中姿勢のまま先へ駆け抜けるようなイメージで距離を伸ばした。8メートル34で3位に入ったフアンミゲル・エチェバリア(キューバ)もまだ21歳。世界には底知れぬ力を秘めた若い選手がひしめいている。
 8位入賞選手全員の決勝での試技数は46回(パスが2回)で、そのうち8メートル越えが24本。橋岡は決勝の6回の試技(1回失敗)は、7メートル70から7メートル97の間に収めた。安定しているとも言えるが、普段なら必ず1、2本は入る8メートル台がなければ、世界では戦えない。自己ベストを出せばメダル争いに絡めただけに、あと1歩に迫っている世界が遠く、もどかしい。

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 ▽安定的に8メートル台

 183センチ、77キロの引き締まった体に、ハンサムな表情が印象的な好漢。数多くの舞台を踏んで経験を重ね、武器でもある安定性のレベルを8メートル台に引き上げた時、世界を相手にする強くたくましい姿が浮かび上がる。それは20年東京オリンピックか、それとも24年パリ・オリンピックか。楽しみは続く。

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