5人でやるストリート野球「Baseball5」の体験会が日本で初開催 ハマスタで小学生が熱闘を繰り広げる

Baseball5の試合を体験
Baseball5の試合を体験

 子どもの頃、ゴムボールを使った手打ち野球や三角ベースボールを友達と一緒に公園や路上で遊んだ読者も多いはず。ローカルルールを決めてチーム分けをし、夕闇にボールが見えなくなるまで遊んだ記憶が懐かしい。そんな遊びの中から「投げる」「打つ」「走る」「ボールを捕る」「仲間に声を掛ける」といったことが自然に身に付いていったのかもしれない。

 最近では、そんな光景を見かける機会も少なくなった。今や小学生が野球を始めるには、チームに入ってバットやグローブ、スパイクなどの道具をそろえることが求められ、そんな影響もあるのか野球競技人口の減少に歯止めがかからない。高野連(日本高等学校野球連盟)によると、5年連続で硬式野球部員の減少が続いている。

 全日本野球協会と全日本軟式野球連盟らは7月13日、1チーム5人で対戦する野球「Baseball5」の体験会「ENEOS みんなでチャレンジBaseball5」を横浜スタジアムで開催した。

 「Baseball5(ベースボール5)」は5人制、5イニングからなる野球とソフトボールの新しいストリート競技(簡易版)。手軽に街中で楽しめるBaseball5を世界中に広げ、これまで野球があまり盛んではなかった地域でも競技人口を増やす目的で、WBSC(国際野球ソフトボール連盟)が普及活動を行っている。

 Baseball5のフィールドは全18m四方で、塁間は13m。バットもグローブも不要で、柔らかいゴム製のボール1つあればOKだ。守備側は、ピッチャーとキャッチャーを置かずに5人が守備につく。攻撃側は、ホームベース後ろのエリアからボールを手打ちする。「ファールやフェンスを越えた打球はアウト」「盗塁はなし」といった点以外は、基本的に野球と同じルールだ。守備側は、ゴロへの素早い反応とホームベースへのカバーリングがポイント。攻撃側は仲間を進塁させるために、どこに転がしていくかを考えながら打席に立つ。
 まさに野球をやるための基本中の基本が、楽しみながら自然と身に付くストリート競技となっている。

真剣にプレーする子どもたち
真剣にプレーする子どもたち

 体験会には、神奈川県内の小学生野球チームが参加。試合を体験した子ども達からは「楽しかった」「手でゴロを捕るのが難しかった」「利き手で捕った方がアウトにできる」との声も。また、少年野球の指導者は「両手でしっかりゴロを捕る、仲間にカバーリングの声を掛ける、次の動きを考えるなど基本的な練習にも活用できる」「野球のルールも覚えられるので、低学年の子供たちにやらせてみたい」と、Baseball5を普段の練習にも取り入れられないか検討している姿も見受けられた。

 WBSCが公認したBaseball5コーチの六角彩子さん(全日本女子硬式野球連盟)は「ボール1つで狭い場所でもできる。スピーディでダイナミックなBaseball5を野球未経験者や大人にも楽しんでもらい、競技人口が増えることに貢献できればうれしい」と語った。

「目標に向かって突き進め」と子供たちにエールを贈る中畑清氏
「目標に向かって突き進め」と子供たちにエールを贈る中畑清氏

 横浜DeNAベイスターズ元監督で、アテネオリンピックの野球日本代表監督代行も務めた中畑清氏は「野球の基本となるキャッチボールは素手から始めると良い。グローブで捕る感覚とは全く違う。Baseball5で基本動作を学ぶと野球が早く上達する」「子どもたちには、こんな選手になりたいなど具体的な目標を持ち、その目標に向かってどのような努力が必要かを考え学んでほしい。考える時を大切にし、苦しいことを乗り越え、目標をつかむような人生を送ってほしい」と子どもたちに熱いエールを贈った。

 横浜スタジアムは、2020年の東京オリンピックで野球・ソフトボールの競技会場となる。世界中で野球やソフトボールの競技人口が増え、将来のオリンピアンやプロ野球選手を目指す子どもたちが増えていってほしい。Baseball5の普及は、世界中の競技人口を底上げする取り組みになるだろう。

Baseball5の体験会にはたくさんの少年野球チームが参加
Baseball5の体験会にはたくさんの少年野球チームが参加

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