五輪デーラン開催地に来春“聖火” 蔵のまち喜多方、復興熱高まる

来春の東京五輪・パラリンピック聖火より一足お先に喜多方市にお目見えしたオリンピックデーランの“聖火”。聖火をはさんで右から2人目が遠藤忠一喜多方市長(2019年7月7日、福島県喜多方市の押切川公園スポーツ広場で)。
来春の東京五輪・パラリンピック聖火より一足お先に喜多方市にお目見えしたオリンピックデーランの“聖火”。聖火をはさんで右から2人目が遠藤忠一喜多方市長(2019年7月7日、福島県喜多方市の押切川公園スポーツ広場で)。

 来夏の東京五輪・パラリンピックは“復興五輪”を掲げており、東日本大震災被災地の期待は小さくない。

 東日本大震災被災県の東北地方で唯一、日本オリンピック委員会(JOC)と一緒に“五輪精神”の普及を目指す「オリンピックデーラン」を開いている福島県喜多方市は来春の東京五輪・パラリンピック聖火リレーのルートに選ばれ、喜多方の歴史と文化を発信するチャンスと意気込んでいる。

 喜多方市の押切川公園スポーツ広場で7月7日開かれた「オリンピックデーラン喜多方大会」の開会式であいさつした同市の遠藤忠一市長は「喜多方市でオリンピックデーランを開くのは今回で15回目。喜多方は来年の東京五輪の聖火ルートに選定された。大変喜ばしく光栄なこと」と述べ、「ここ喜多方から、1年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けた機運を盛り上げていこう」とオリパラへの期待を示した。

 ウォーキングのスターターの務めを終えた遠藤市長は取材に「喜多方は蔵のまちであり、古い街並みを聖火が通るルートなどを想定している。震災の風評被害で修学旅行者がかなり減ってしまった。喜多方の歴史・文化の魅力を、オリパラを契機に国内外に発信して、農作物の風評被害の払しょくとともに、喜多方観光の復興を目指したい」と力強く語った。

 デーラン開催地の喜多方市では、復興に向けた熱い思いが、来春の聖火より一足お先に燃え上がっているようだ。

一斉に飛び出すジョギングの参加者。
一斉に飛び出すジョギングの参加者。

 聖火リレーのルートは福島県を来年3月26日出発するルートの概要が東京五輪・パラリンピック組織委員会から6月発表された。7月3日には、東京五輪・パラリンピック組織委員会とグループ企業が聖火リレートーチの燃料(ガス)を供給するJXTGエネルギーが「東京2020オリンピック聖火リレーサポーティングパートナーシップ契約」を締結した。聖火リレーに向けての準備は着々と進んでいる。

 オリンピックデーランは、国際オリンピック委員会(IOC)の創立日=オリンピックデー(6月23日)=を記念し、世界平和や個人の尊厳を尊重し、人種差別を許さない「五輪精神」の普及促進を狙い、JOCが開催地の自治体などと一緒に毎年開いている。

ジョギングを終えた参加者に笑顔で飲み物を手渡すオリンピアンの両角公祐さん(カーリング、右)。
ジョギングを終えた参加者に笑顔で飲み物を手渡すオリンピアンの両角公祐さん(カーリング、右)。

 喜多方大会には小塚崇彦さん(フィギアスケート)や大林素子さん(バレーボール)などオリンピアン10人が参加。親子連れなどの大勢の参加者とジョギングやウォーキングなどをして触れ合い、体を動かす楽しさ、スポーツの醍醐味などを伝えた。

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東京五輪・パラリンピックの機運盛り上げに一役買ったオリンピアンたち。

 オリンピックデーランは今年9会場で開催する。次回は9月15日、東京都板橋区で開く。


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