「東京2020」見据え、和食文化を発信! 日本橋老舗そば店が“和の調味料”販売

和食の世界を広げる調味料の販売を始めた「日本橋 室町 紅葉川」の女将鈴木順子さん
和食の世界を広げる調味料の販売を始めた「日本橋 室町 紅葉川」の女将鈴木順子さん

 カラスの鳴かない日はあっても「東京2020」を聞かない日はない――と思えるくらい、来夏の東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げる動きが最近とみに活発化している。

 その“2020年”に国は訪日外国人旅行者4,000万人突破を目指す。4年に1度の世界の祭典を「観光大国化」への“跳躍台”にする考えだが、民間の期待も大きいだろう。
 特に世界遺産の「和食」業界では、本場の和食を味わった外国人旅行者を和食の“伝道者”に変えるチャンスだ。

 東京日本橋は、和食など江戸情緒を今に伝える老舗の専門店と近代的な商業高層ビル群が融合したまち。外国人旅行者がさまざまな日本文化を気軽に体験できる人気スポットの一つで、20年には多くの外国人旅行者が訪れるだろう。

 その日本橋で老舗そば店「日本橋 室町 紅葉川」が、20年を見据え外国人旅行者ら日本橋を訪れる大勢の人に和食の魅力を発信しようと、和食の世界を広げる“紅葉川ブランド”調味料の販売を開始した。和食を中心にさまざまな料理に使える、素材そのままのうま味、香り、風味を細かい粒一つ一つに閉じ込めた顆粒(かりゅう)調味料だ。

 18年2月ごろ試供品として店に置き、お客さんに使ってもらった。反応は良く19年3月から“紅葉川ブランド”で販売を始めた。

 調味料は瓶の容器入り。「香る柚子(ユズ)」「かける生姜(ショウガ)」「とける唐辛子(トウガラシ)」の3種類。三重県松阪市の辻製油が製造した。油を絞る技術を応用し、ユズとショウガは風味や香りを逃さないよう熱を使わずに抽出している。余計な味付けはせず、素材そのものの味を楽しめる調味料に仕上げた。ユズはそばなど和食全般に合い、ショウガは豆腐や魚の煮物などに使える。

 とける唐辛子は、水に溶けにくいトウガラシの辛味成分「カプサイシン」を独自技術で溶けやすく改良した。カレーなどにふりかければ、深みのある好みの辛さに簡単に調整できる。

 外国人旅行者にも手にとってもらえるよう外装を工夫。容器を包む和紙には紅葉川の女将、鈴木順子さんが描いた日本橋のイラストをあしらい、和を演出。さらに一部商品には小さくてかわいい“日の丸”も添えた。

女将の鈴木さんが描いた日本橋のイラスト。
女将の鈴木さんが描いた日本橋のイラスト。

 20年に向け日本橋を訪れる外国人旅行者向けに、調味料の特徴を説明する英語版パンフレットの作成準備も始めた。

 女将の鈴木さんは「素材そのものを堪能できる調味料で私自身気に入りました。プロの料理人も使っているようです。家庭でうまく使えば料理の幅が広がります。味にちょっとした変化を持たせるため減塩料理にも適しているのではないでしょうか。国内のお客さんはもちろんですが、20年には外国人旅行者の皆さまが大勢訪れると思います。日本橋のお土産として手にとっていただけたらいいなあと思っています」と話す。

 価格(税込み)は1個540円。贈答用の箱入り3個セットは1800円。今後は1個の箱入り販売も計画している。問い合わせは「日本橋 室町 紅葉川」=電話03(3279)2003。

 江戸時代、東海道など5つの主要道(五街道)の起点となり、人、モノ、情報の“発信地”となった日本橋。20年も世界に向けてさまざまな日本文化を発信してくれそうだ。


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