「えっ、目が見えない人の作品だって!?」 障がいのある人が描いた絵画の展覧会

 障がいがある中でアートをする人たちの美術展「ハート♥アート展 in銀座」(主催・市川南ライオンズクラブ)が、今年も、東京・銀座の画廊ギャラリー杉野で6月15日まで開催される。

 この美術展は毎年6月に開催されるイベントで、今年で4回目。いずれも力作ぞろいで、全部で29作品が展示されている。

 作品は目や耳が不自由な人、知的障がいがある人によって創作されたもので、展示作品は、今年5月に千葉県市川市で開催された「第4回ハート♥アート展」で出展された160を超す作品から、東京芸術大学の講師など専門家が選考したほか、人気投票による上位作品が選ばれた。

 「えっ、目が見えない人が絵を描いたの?」――見た人の中から驚きの声が上がる。今回は、目が不自由な人が描いた作品は5点。いずれも「みつろう君」という専用の機械で“蝋”をたらして、それに沿って色を塗って仕上げた。仕上がった絵は“蝋”によって凹凸ができるため、触った感触で目が不自由な人も絵を楽しめるという。

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 障がい者の作品展は、学校や施設ごとに開催されるケースが多い。作者が所属する施設や習っている教室などを問わずに開催する展覧会はほとんどないのが実情で、このような展覧会は珍しい。しかも、人気を集めた作品は、銀座の画廊で展示されるとあって、それを目標に創作活動に励む人がたくさんいるとか。“銀座行き”となる常連の作者もいる。

 「ハート♥アート展」が開催された千葉県市川市は、“裸の大将”としておなじみの山下清画伯を生んだ土地柄だけに、障がいのある人の美術熱は高い。山下画伯は、貼り絵で知られているが、展覧会では画伯が学んだ八幡学園の後輩が描いた貼り絵も展示されている。

 開催されているギャラリー杉野は、画廊のメッカともいえる銀座で30年以上、絵画を見極めてきた。オーナーの杉野脩さんは「専門家から見て素晴らしいと思う芸術作品、見た人の心に訴えかける作品が多い」と話す。

 実際、過去3回は売却済みを示す“赤ピン”が付いた作品もあった。展示作品は売ることを目的に描かれたものではなく基本的には“非売品”だが、鑑賞して「これがどうしても欲しい!」と思ったら、作者との交渉によって買うことも可能。見に行って、家に飾りたい作品があったら、ぜひ交渉してみよう。今年は、何本の赤ピンが付くだろうか・・・。

 「第4回ハート♥アート展 in銀座」は、6月15日まで並木通りにあるギャラリー杉野(東京都中央区銀座1-5-15、TEL:03-3561-1316)で開催。開催時間は11時~18時(最終日は15時に終了)。入場は無料。

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