モデルニスモの街並みを楽しむ 【カタルーニャを訪ねて】 その2

グエル邸屋上
グエル邸屋上

 旅先の街並みをどこからどう楽しむかは人それぞれだが、バルセロナではやはり多くの人にとってガウディの建物が起点だ。カタルーニャ・ルネサンスとも呼ばれるモデルニスモが作るこの街は、隣国フランスのアールヌーヴォーとも異なる鮮やかな色合いと、独特の空気を持っている。ガウディの作品群はもちろん、点在するモデルニスモの代表作をめぐってみた。

 石造りの街並みを散策していると、見逃してしまいそうな地味な外見のグエル邸は、ガウディがパトロンの実業家、グエル氏の依頼で建てた初期の作品。特徴的な鍛鉄製の格子扉は、外側からは見えず内側からは見えるという、今でいう“マジック”なプライバシー保護仕様だ。大理石の玄関から2階に上ると、木材でできた複雑なデザインの天井に迎えられる。角ばったデザインは、サグラダファミリアなどの代表作を目に焼き付けている筆者のような素人観光客には、ガウディのまったく異なる側面を見る思いだ。サロンはこの邸宅の中心。星が降っているような吹き抜けの天井は、もう一つのガウディの傑作、カサ・バトリョを思い起させる。

グエル邸の星降るような天井
グエル邸の星降るような天井

 そのカサ・バトリョは、波打つような曲線のデザインがあちこちにほどこされた、海がテーマの建物。天井も扉も、そしてグラデーションに光が映える青いタイルの吹き抜けも、ガウディらしさに浸ることができる場所だ。屋上テラスにある独特の煙突は、グエル邸の屋上同様、観光客の写真スポットだ。

カサ・バトリョの波打つような天井と扉の上部
カサ・バトリョの波打つような天井と扉の上部

 屋上の眺めを含めて、もう一つ楽しむなら、カサ・ミラへ。直線部分がまったくない建物は、建築当時のバルセロナ市民の目には醜悪と映ったそうで、石切り場を意味する「ラ・ペドレラ」という名前がついている。この建物の中には、ガウディがどんな動植物に着想を得てデザインしたかがよく分かる展示もあり、他の作品群を見て回る時の視点を得ることができる。

カサ・ミラの屋上
カサ・ミラの屋上
蝶の羽を思わせるカサ・ミラの扉
蝶の羽を思わせるカサ・ミラの扉

 歩き回るのに疲れたら、夜は「カタルーニャ音楽堂」へ。カタルーニャ合唱団、オルフェオ・カタランの本拠地として建てられたもので、ガウディの先輩にあたる建築家、リュイス・ドゥメナク・イ・ムンタネーが建てた、やはりモデルニスモの代表作だ。クラシックコンサートやフラメンコなど、さまざまなプログラムが上演されているから、事前に予約しておけば、建物、音楽双方じっくり堪能する夜を過ごせる。

カタルーニャ音楽堂
カタルーニャ音楽堂

Text by coco.g


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