多様性認め合う社会を! 都内でパラスポーツ運動会

シッティングバレーボールを初体験し、グリーンのボールに手を伸ばすマーシュブローカージャパンの平賀暁会長(後方左から3人目)。東京都調布市の武蔵野の森スポーツプラザ・メインアリーナにて。
シッティングバレーボールを初体験し、グリーンのボールに手を伸ばすマーシュブローカージャパンの平賀暁会長(後方左から3人目)。東京都調布市の武蔵野の森スポーツプラザ・メインアリーナにて。

 先の自民党大会は谷垣禎一前総裁が車いすに乗ってサプライズ登場。「自分が障害を負うと、一人一人抱えている課題は全部違うと感じる」と訴え、来年の東京五輪・パラリンピックを機にバリアフリーの考えが広がることに期待を寄せた。

 谷垣氏は趣味の自転車で転倒し頸髄(けいずい)を損傷。2年前に政界を去った。かつては“小泉後”の首相候補「麻垣康三」(あさがき・こうぞう)の一人として政界で重きをなした。

 “麻”(麻生太郎氏)“康”(福田康夫氏)、“三”(安倍晋三氏)の3氏はすべて首相となる。傍目には“無念の引退”に映るが、党大会で見せた谷垣氏の笑顔はことのほか和やかだった。「塞翁が馬」(さいおうがうま)の言葉が浮かぶ。

 塞翁の一度逃げた馬が俊馬を連れて戻ってきた。塞翁の息子は喜び勇んで馬に乗ったが落馬し足を折る。しかしそれがために兵士にならずに長命を保った、という中国の故事にちなむ。

 谷垣氏は「首相のイス」を逃したが「車いす」利用者の“新たな視界”を手に入れた。冒頭引用したダイバーシティ(多様性)に根差す発言を聞くとそう思う。首相のイスからはけして見えない「景色」を見ている。

 東京都内で2月13日開かれた「パラスポーツ運動会」(経済同友会主催)も、つかの間とはいえ、障害者スポーツの体験を通して、健常者が普段気付かない障害者目線の“気付き”を実感する貴重な場を提供している。

 この運動会には、企業17社の各チームと経済同友会1チームの計18チーム(1チーム10~20人)、約330人が参加した。昨年に続く2回目の開催で、今回はボッチャ、シッティングバレーボール、車いすポートボール、車いすリレーの4種目の競技が行われた。各社の経営トップも一部を除き参加した。

 シッティングバレーボールはお尻をコートの床に着けたままプレーする6人制のバレーボール。参加者は試合直前、経験者を見本に、両腕をうまく動かしコートを円滑に移動するコツを練習したが、いざボールを追う、打つ本番となるとうまくいかない。

 なれない動きで、ボールに手が届かなかったり、態勢を崩して思ったところにボールを返せないといった“じれったさ”を何度も味わった。下半身が思ったように動かせない「世界」を試合時間の3分間、身をもって体験した。

開会式で健闘を誓い合う参加者。
開会式で健闘を誓い合う参加者。

 シッティングバレーボールを初めて体験したマーシュブローカージャパン代表取締役会長の平賀暁さん(60)は「面白かった。でも思ったより難しい」と話す。テニスが趣味のスポ―ツマンでこれまでいくつかの障害者スポーツを観戦し、また自ら体験してきた。

 社内でも、社風であるボランティア精神発揮の一環として、障害者スポーツ、パラリンピックとの接点を何らかの形で持つよう社員の自主性を尊重しつつ勧めている。

 平賀さんは「障害者の陸上競技を観戦したが、競技自体の魅力に自然に引き込まれた。体感、体験する意義は大きい。今回も社員の皆さんと一緒に参加できる良い機会になった」と喜び「パラリンピックを“貴重な通過点”に、多様な存在を認め包摂する企業文化、社会を目指していきたい」と語った。


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