小粋で耳なじみのいい楽曲に鋭い歌詞 柳原陽一郎が歌わずにはいられなかった唄が満載の新作『小唄三昧』

 最近、自分の聴きたい音楽がなくてというオジサン、オバサン。流行ってる音楽はなんかウソくさくてというオニイチャン、オネエチャン。そんな皆さんに「エエもんありまっせ」とそっと教えてあげたいアルバムが1月30日に発売される。

 柳原陽一郎の5年ぶりのオリジナルアルバム『小唄三昧』だ。柳原陽一郎って誰?という方はネットで検索していただくとして、このアルバムがとにかく小粋で軽妙。けど熱い。

『小唄三昧』
『小唄三昧』

 音楽的には目新しいものではなく、むしろ時代に逆行している。フォーク、ロック、ブルーグラスにアイルランド民謡、さらには日本の小唄、ドドンパ、古賀メロディー(?)ときてるからね。音楽を聴き始めて、かれこれ50年になる筆者なんかには耳なじみがよくて非常にしっくり。もしかして若い人たちには、一周まわって新鮮かも、だ。誤解を恐れずに言えば、ボブ・ディラン、ランディ・ニューマン、ライ・クーダー、トム・ペティ、サイモン&ガーファンクル、ヴァン・モリスンなんかのテイストもぷんぷんだ。もちろん、あくまでも柳原ブシなんだけどね。

 注目すべきはその歌詞。取り繕ったところが全然なくて、ユーモラスな言葉の端々に鋭い刃が隠れているのだ。トランプ大統領を皮肉った「アメリカンポーク」や、ウディ・ガスリーの曲にオリジナルの訳詞を付けた「DEPORTEE~不法移民の唄」、コンビニ店員から搾取する男への怒りを静かに歌う「エリアマネージャー」など、実は半分以上がプロテストソングやメッセージソングだから驚いてしまう。艶やかな声を持ち、メロディメーカーでもある柳原なのに、売れる気や金もうけする気はないのかいなと聴いてるほうがハラハラするが、自虐的な「歌手はうたうだけ」を聴くと確信犯のようだ。「洗脳時代」で身体を揺らし、「生きなっせ」に涙するうちに、あなたもきっと柳原ワールドのトリコになってしまうはず。

柳原陽一郎
柳原陽一郎

 「これを歌わずにはいられるか!」というアーティスト魂と、ガンコな唄職人の確かな仕事が詰まっているこのアルバム。「うわべだけ取り繕うのはもうイヤだ!」という人にぜひ聴いてほしい。

(鬼院 丈)

『小唄三昧/柳原陽一郎』

SWEETS DERI RECORDS
SDR-008
¥2,980(税別)

★ライブ情報は下記を参照。

柳原陽一郎オフィシャルサイト Yananet http://yananet.com/
柳原陽一郎情報 https://twitter.com/SweetsDeli
柳原陽一郎オフィシャルfacebookページhttps://www.facebook.com/yanagiharayoichiro

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