夏休みは親子で料理! 長野の小学校で「弁当の日」入門講座

地元テレビ局の複数のカメラが取り囲む中始まった小海小学校の「お弁当の日プロジェクト」で、信州ハムの原さんの話を聞く子どもたち
地元テレビ局の複数のカメラが取り囲む中始まった小海小学校の「お弁当の日プロジェクト」で、信州ハムの原さんの話を聞く子どもたち

 観測史上初の6月の梅雨明けとなった関東甲信地方。一足早い夏の訪れを報じるテレビのニュースは、水遊びして大喜びする子どもたちの笑顔を映し出すとともに「長い夏になりそう」と語る大人のコメントを伝えている。育ち盛りの子どもを持つ保護者にとっては、長く忙しい夏休みが始まる。

 夏休みは給食も「お休み」。子どもたちの昼食の用意は夏の保護者の大事な務めの一つになる。なかには自ら料理する子どももいるかもしれないが、まだまだ少数派に違いない。学校の給食同様、栄養には留意しつつ子どもたちが飽きない変化に富む献立を毎日考えるのは結構大変そうだ。

 そこでこの際、今年の夏休みは、子どもを台所に招き入れ、できる範囲で料理に挑戦させてはどうだろうか。自ら「作った」「手伝った」ものなら単調になりがちな夏の食事に箸が止まることも少なくなるだろう。さらに料理そのものの関心も芽生えるはずだ。

 最初は少々手間がかかるかもしれないが、独りで料理をやりきった経験を持つ子どもは、外食に頼らず自立的な食生活を営む大人に育つことが、現在全国の小中学校などで実施されている「弁当の日」といわれる食育活動の取り組み結果から分かっている。

 料理に興味を覚えたちょっぴり大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんたちの中には早くも来夏から、小さな弟、妹たちのために昼食を作り始める子も出てくるかもしれない。

 「弁当の日」は、提唱者の元小学校長が2001年から香川県の小学校で始めた取り組み。子どもたちが、保護者の手を借りずに食材選びから片付けまでを含めたお弁当作りを体験するもので、これまで約2,000校の小中学校で実施されている。

 もちろん、子どもたちの食への関心を育むことが目的なので、各学校はそれぞれの事情に応じて活動内容をアレンジ。あらかじめ学校が食材を準備する場合もあれば、小学校低学年の子どもは保護者が少々手伝ってもOKとするなど、なるべく多くの子どもたちが参加できるよう工夫している。

 長野県小海町の小海小学校は7月2、3の両日、「弁当の日」の“入門講座”「お弁当の日プロジェクト」を実施した。「弁当の日」の裾野を広げる試みの一つとして、多くの地元メディアが取材するなど関係者の注目を集めた。

 2日は、「弁当の日」の活動に賛同して普及に努めている信州ハム(長野県上田市)が地域の小学校のために一肌脱ぎ、社員の管理栄養士原佑実さんを、弁当の日の趣旨をやさしく説明する講師として小海小に派遣。原さんは、1週間に食べる量をクイズ形式で考えさせたりするなど、食の専門知識を踏まえながらお弁当作りの楽しさをわかりやすく伝えたほか、他校で実施された「弁当の日」の様子も紹介した。

 そのほか、小海小学校の栄養教諭・飯島芙未さんがお弁当を作る際の主食とおかずの割合や盛り付け方のコツなどを子どもたちに伝授した。

 3日は、全校児童約170人が参加して家から持ってきたお弁当箱にそれぞれの感性でその日の給食を盛り付け、“手作り”お弁当を食べた。「弁当の日」は、子どもたちが親の手を借りずに家で作ったお弁当を学校に持ってくる活動だが、今回は持ってくるものを「お弁当」でなく「お弁当箱」に変えた。全校児童の一体感を育てるため、低学年の児童でも参加できる形を工夫した。

 料理をしない家庭が増えているといわれる昨今。いきなり「作る」から取り組むことは、子どもや保護者にとってもハードルが高いかもしれない。子供たちがお弁当作りの大切さや楽しさを頭で理解してから、お弁当作りを体験しても遅くはない。給食をお弁当箱に「詰める」ことは、お弁当を「作る」につなげる工夫の一つとして、食育に十分取り組めていない多くの教育現場にとっては参考になりそうだ。


K.K. Kyodo News Facebookページ

ニュース解説特集や映像レポート、エンタメ情報、各種イベント案内や開催報告などがご覧いただけます。

第98回天皇杯 トピックス

準々決勝の全日程が確定

 天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会・準々決勝の全日程が確定した。  鹿島アントラーズがAFCチャンピオンズリーグ準決勝に進出していることにより、同クラブとヴァンフォーレ甲府の一戦のみ11月21日に開催され … 続きを読む

ふるさと発見 新聞社の本
DRIVE & LOVE
11月11日はいただきますの日
野球知識検定
キャッチボールクラシック
このページのトップへ