介護をサポートする人にも思いやり 愛がいっぱいの福祉車両

トヨタのウェルキャブシリーズ
トヨタのウェルキャブシリーズ

 日本の少子高齢化が進んでいる。総務省によると2025年には20歳から65歳の現役世代が75歳以上の後期高齢者を3人で1人支える時代がやってくる。また、介護を取り巻く環境も厳しさに直面している。厚生労働省の調査によると「介護をしている人」の7割が60歳以上なのだ。そして介護施設への入所と並んで、在宅での介護が必要な高齢者も今後増えていくと予想される。

 在宅介護が増えていく中、高齢者の足を支える公共交通機関、特に路線バスの縮小が問題となっている。なんと毎年1万kmもの路線バスが廃止に追い込まれているのだ。在宅介護が増え、路線バスの縮小により高齢者の外出が減ることで、健康に影響が出る悪循環が懸念される。各地で住民ボランティアが過疎地の公共交通を支える試みも始まっているが、ボランティア運転手の確保や条例の整備、地元交通機関との調整など課題もまだ多いのが現状だ。

 増えていく高齢者に対するソフト面でのサポートも急務だが、福祉車両の技術は進化を続けている。健康な人にはあまりなじみのない福祉車両だが、トヨタ自動車が開発する「ウェルキャブシリーズ」には細部にわたり思いやりと愛が詰まっている。

ウェルジョインには手すりなどの乗降時のサポート機能が満載
ウェルジョインには手すりなどの乗降時のサポート機能が満載

 ボランティア運転手が運転し地域の足を支える送迎車。公共交通機関の空白を埋め、高齢者を自宅から病院やスーパーなどに送迎している。これらの車にも利用者やボランティア運転手に向けた優しい機能が求められる。多人数の送迎を行うため「乗り降りの順番の工夫」や「乗降時のサポート」が必要となるし、ボランティア運転手も60歳以上の高齢者が行うことも考慮しなければならない。そこでトヨタが提供を始めたのが「ウェルジョイン」という送迎仕様。2列目以降のシートレイアウトを変更し、手すりを付けた。手すりは捕まりやすいような角度や太さになっており、服や袖が引っ掛からないように細部まで配慮されている。2列目のシートを1つ減らすことで、3列目の人が乗り降りしやすくなり、運転手のサポートも軽減される。

立ち上がりやすく、通常の駐車場でも使える電動シート
立ち上がりやすく、通常の駐車場でも使える電動シート

 介護が必要な人を車の後部座席に乗せ外出する際に便利なのが、シートが回転しそのまま車外へ大きくスライドダウンスし乗り降りをサポートする「サイドリフトアップチルトシート」だ。トヨタのシートの特徴は車外に出るシートの出っ張りが少ないこと。シートの出代が短いため、狭い一般的な駐車場での利用が可能で雨の日でもシートが濡れにくい。また、乗降時にシートの角度が変化しヒザへの負担が少なくなるよう設計されている。シートが回転する際にも背もたれの角度を変化させ、高齢者の安全が保たれるような配慮も施されている。

トヨタが開発した電動車いすとワンタッチ固定器具が装備された社車両
トヨタが開発した電動車いすとワンタッチ固定器具が装備された車両

 トヨタはオリジナルの電動車いすも開発。車いすのまま車両後部のスロープを使って乗り込むタイプの車に「電動車いす」と「ワンタッチ固定装置」を組み合わせて提供を始めた。実は、車いすには統一された規格がない。そのためこれまでは、後部スロープから車いすを押して乗せ、ワイヤーで繋いだりシートベルトを巻きつけたりと幾つもの手順を経て車いすを固定。この煩雑な手順に戸惑う利用者も多いのだ。トヨタが2017年12月に発売した「タイプⅢ」はこれらの煩雑な手順をシンプルにし、電動車いすと合わせることで介護をする人の負荷を軽減。車いすはシートの角度も変化し、車での移動中も乗り心地が良くなるよう設計されている。

 思いやり技術が凝縮された福祉車両。各地にあるハートフルプラザで体験してみるとトヨタの愛が感じられる。


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