子どもたちの作品から凛とした空気が伝わってきた! JA共済が小中学生の書道・交通安全ポスターを表彰

JA 3 次の雪が降るまでとけずに残っている雪を“友待つ雪”というそうだ。紫式部の「源氏物語」にある表現という。今冬は、珍しく都心部でもあちこちでこの“友だち思いの雪”を拝めた。

 雪にもろい現代社会の都市住民などにはとても思いつかない感覚の表現だが、見慣れた風景を一変させる雪景色には、人に何かしらの感慨を覚えさせるものがある。障子越しの雪明りでいち早く目覚めた朝に見る、跡ひとつない白銀の世界には、どことなく凛(りん)としたものを感じる。

 本年度61回目を迎えた「全国小・中学生書道コンクール」(JA共済主催)で農林水産大臣賞、文部大臣賞に選ばれた計16点の作品からも、書に込めた子どもたちの凛とした姿勢が伝わってくる。真っ白い書道紙にくっきりと刻み込まれた墨汁の文字が美しい。

 東京都千代田区のJA共済ビルで2月2日に開かれた「平成29年度全国小・中学生 第61回書道・第46回交通安全ポスターコンクール表彰式」であいさつした新井光風・審査員長は「大臣賞受賞作品から子どもたち一人一人の気持ち、エネルギーが伝わってくる」と述べ、作品が並ぶホールに足を踏み入れた瞬間「張り詰めた緊張感を感じた」と受賞作品の持つ魅力を表現した。  

 主催者あいさつをしたJA共済連経営管理委員会会長・市村幸太郎氏は「力強く堂々とした文字、やわらかく伸びやかな線で表現された書は、言葉の意味、イメージをとらえて上手に表現している」と受賞作品をたたえた。 

JA1 文部科学大臣賞に選ばれた小宮まゆりさん(14)=宮崎県宮崎市、市立宮崎西中2年=の作品は、「職場体験」という言葉を力強い筆遣いと優れたバランスで描いている。事前に半紙600枚の書き込みを重ねたという。その4文字は、学校の職場体験で訪れた保育園児の笑顔を思い浮かべながら書いた。

 まゆりさんは「大臣賞を狙っていたのでとてもうれしい」と喜んでいた。父親の小宮政之さん(47)は「娘は負けず嫌いなんです」と娘の努力をほめていた。

JA2 同じく文部科学大臣賞に輝いた松下晴香さん(9)=岡山県倉敷市、市立児島小3年=の作品は、「なかよし」という課題字にふさわしい、温かく柔らかいタッチが特徴だ。書道好きで1~2時間机に座って筆を持っても苦にならないという。松下さんは「うまく書けた時、やったーと嬉しくなる」とはにかみながら書道の魅力を話す。

 母親の松下洋子さん(41)は「書道教室の先生のおかげで、書道を始めてから集中力がつきました。今回もよくやったと思います」と娘の快挙に目を細めていた。

 今回の第61回全国小・中学生書道コンクールには、全国から144万6千点余りの応募があった。第46回交通安全ポスターコンクールには16万4千点余りの応募があり、12点が農林水産大臣賞など各大臣賞に選ばれた。

 書道、交通安全ポスターの両コンクールは、助け合いの気持ちや交通安全意識を育てるため、JA共済連が毎年実施している。


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